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企業の受験サポートに関するアンケート報告　2007

●調査方法等

  1. 時期：2007年6月1日〜6月15日
  2. 対象：第27期DTPエキスパート認証試験合格者　501人
  3. 方法：合格通知に同封しての郵送によるアンケート
  4. 回答数：251人（回収率　50.1%）

●集計結果

　まず、回答者が所属する企業の業種を聞いて「印刷業界関連」か「それ以外」の二つに分けた。

    所属業種
    		　回答数　　比率　
    Ａ・・・印刷・関連企業（メーカー・ディーラー等含む） 　　192　 　76.5%　
    Ｂ・・・非印刷企業（個人含む） 　　  59　 　23.5%　

　75％強が印刷関連企業に属し（以後このグループを「Ａ」とする），残りの20％強が非印刷（同様に「Ｂ」とする）であった。2年前、および4年前、6年前に行った3回のアンケートの業種比率とほとんど変化はない。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　

　

【設問１】何回目の受験で合格しましたか？

    所属業種
    1回目
    2回目
    3回目以上
    Ａ・・・印刷・関連企業
    138(71.9%)
    40 (20.8%)
    14 (7.3%)
    Ｂ・・・非印刷企業
    44 (74.6%)
    14 (23.7%)
    1 (1.7%)

　1回の受験で合格する人はＢグループが約75％で、Ａグループを上回っているのは、スクールで対策講座を受講した人が多いためと思われる。2回目の挑戦もBグループが割合で3ポイントほど多いが、3回目となるとＡが逆に高くなる。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　

【設問２】本資格取得の動機は？（複数選択可）

    選択肢
    Ａ
    Ｂ
    ・自己啓発・実力試し
    89
    25
    ・実質的な勉強になる
    75
    24
    ・会社の業務命令
    56
    7
    ・社内の資格制度，昇進・昇格のため　
    39
    1
    ・資格の将来性をみて
    39
    19
    ・転職の準備のため
    12
    28
    ・知人等からのすすめ
    9
    1
    ・印刷物の内製化に取り組むため  4
    1
    ・その他
    2
    0

　Ａでは「自己啓発」、「勉強のため」次いで「業務命令」さらに「社内の資格制度･･･」、「資格の将来性」がトップ4で前回の調査から変化は無い。
　「転職準備のため」がＢグループで最も多いのは当然であろうが、Ａグループでも前回、今回と順位を上げてきている。
　ちなみに、この第27期試験において、全受験者（1034人）中、50.8%の525人（72社）が「企業受験申請」での受験であった。

・「その他」の回答

    ・上司からの薦め。
    ・前々から欲しかったので。

【設問３】受験に際しての会社からのサポートは？（複数選択可）
    選択肢
    Ａ
    Ｂ
    ・受験料の全額負担
    158
    11
    ・社内勉強会の開催
    70
    4
    ・試験会場までの交通費負担
    51
    6
    ・受験参考書等の購入費負担
    32
    3
    ・特になし
    22
    27
    ・社外（指定講座など）講習会の受講料負担
    15
    7
    ・直前模擬試験または通信添削模擬試験の受験料負担
    14
    2
    ・受験のための宿泊費負担
    10
    3
    ・その他
    7
    0
    ・受験料の一部負担
    1
    0

　

Ａで「特になし」との回答以外で、会社が何らかのサポートしている割合は88.5%。

　

受験料の一部負担は50％だった。　 　 　 　 　 　 　

・「その他」の回答

    ・合格の場合のみ受験料全額負担。（同様回答5）
    ・2回目から個人負担。

    ・受験用写真代金負担。

【設問４】資格取得後の会社の対応（複数選択可）
    選択肢
    Ａ
    Ｂ
    ・特になし
    80
    34
    ・一時金の支給
    73
    2
    ・社内報等への掲載
    23
    1
    ・資格手当の支給
    19
    0
    ・社内表彰
    13
    0
    ・その他
    2
    0
    ・昇進
    0
    0
    ・希望部署への異動
    0
    0

　これまでの調査でも「特になし」がいつも最も多い。DTPエキスパートはプロとしての知識のベース、持っていて当たり前ということが前提にあると考えられます。
対応として最も多かったのは「一時金の支給」で、最低10,000円から最高150,000円まで金額は様々で、平均すると18,500円である。
「資格手当」は少ないところで3,000円、多いところで20,000円で平均8,917円であった。

・「その他」の回答

    ・Mac及びDTP関連ソフトの導入。
    ・参考書籍購入。
　

●その他自由意見 　

・学科試験が身についた知識を問う内容であったほうが良い。真のエキスパートを育てる試験であってほしい。　（同様回答2）
・写真の解像度等を問う問題がもう少しあれば良いと思います。
・今後の転職の為に勉強し受験しました。今迄自分の知らなかった世界の第一歩を踏み出せた気がします。
・今後も自己啓発、実務に役立つ試験であって欲しいと思います。
・実技面でMacの操作方法のテスト等も必要だと思います。
・DTP環境が進歩している中で、新しい知識を再確認していく意味でも試験制度は必要なことだと思います。
・課題を制作する時間を作るのが大変でした。
・課題制作の方法に問題あり。試験会場でできるような内容に変更すべき。


　

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2007/10/15 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会