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レイアウトデザインのプロセスとセオリー(研究会速報)

レイアウトとは何か?レイアウトデザインで大切なこと

レイアウトとは、ターゲットに伝えるべき「情報」を視覚エレメント(文字、イメージ、色)に変換し、紙面やホームページ上に配置する技術のことである。

ここで、一番大切になることは、レイアウトされた紙面なりホームページをターゲットが見て、情報が上手く伝達できること。すなわち、レイアウトにより、情報伝達、コミュニケーションがスムーズに、よりよく行なうことができればよい。レイアウトはコミュニケーションの設計図面である。

それには、何が大切であろうか。皆はレイアウトデザインを視覚的な問題から入ってしまうのではないだろうか?なんとなくパンフレットのイメージが浮かんでビジュアル面を作り上げてしまう。これは危険である。

レイアウトデザインで大切なことは、まずは情報を整理すること。コラム数などそのような所からスタートすることが重要である。情報の整理ができれば、どのようなイメージで伝えたいかのコンセプトを考え、コンセプトに合った、視覚エレメントを選び、紙面を調整する。

良いレイアウトデザイン構築のための作業

レイアウトを語る前に、デザインとは、
(1)誰に
(2)何を
(3)どう、伝えるか
それを考える思考的な作業と言えます。

(1)の「誰に」は、「ターゲット」のことである。
 どんな仕事においても、ターゲットの嗜好をリサーチするなどはデザインの作業では大切である。
(2)の「何を」は、「情報内容」である。
 情報内容を的確に理解していなければ、もちろんレイアウトはできあがらない。
(3)の「どう」は、「コンセプトに合った文字やイメージの使用、配色」などになる。
 どのような印象で伝えたら、効果的かということであり、雰囲気を作る作業である。

以上のことからまとめると、「良いレイアウトデザイン」というのは、伝える相手にわかりやすく、適切なムードで情報が伝達できるということになる。

(2007年9月)

2007/10/24 00:00:00


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