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Webマーケティング動向とITで変わる「消費スタイル」

IT化の流れは、Web2.0を俟つまでもなくサービス、情報の提供、受容の方法を変化させている。1年前に比べて今ではWeb2.0は大きく騒がれることがなくなった。それはWeb2.0が、技術そのものを指すものではないからであろう。
ブログやSNS、CMS、CGM、ブロードバンドなどいくつかのキーワードは、既に生活やビジネスの場に根ざしており、当たり前の状況になっている。
今やビジネスはもちろん日常生活の中にIT化の流れは、浸透してきて、ユーザーの消費行動を劇的に変化させていると言っても過言ではない。

情報が、常時途切れることなく膨大に生産され、プロ、アマの境がない受発信環境の中、収納と活用の利便性の双方を担保する仕組みもできあがり、生活もビジネスもインターネットでの情報検索なしでは済まされなくなっている。

プロ/アマの配信する情報の差はどこにあるのか、またブロードバンド化や口コミは、消費行動をどのように変化させたのか、そして販促行動はそれを見越してどう対応していくのか、そこをサポートするサービスやビジネスにはどのようなものがあるのであろうか?

そのような中で、野村総合研究所が行った「NRI生活者1万人アンケート調査」を通して分析したとき、「大衆化するIT消費」の実態と、よく考える消費者と自己責任型消費の増加、製造業化する流通業と消費者の登場など10種類の新しい消費スタイルが見えた。
ブロードバンドの普及は消費者にオープンな情報発信を行うことを可能にした。そしてさらにより多くの情報の中から自分のスタイルにあった選択を行うことが可能になった。

PAGE2008基調講演B1セッションでは、インターネット上の視聴動向調査、マーケティング事業を行うネットレイティングス代表取締役萩原雅之氏をモデレータに、クロスメディア時代の「作家2.0」を自認し、コンテンツ(作品)の配信者としての立場からユーザー(読者)との対比を考えていると言う作家大村あつし氏とビデオジャーナリストで、世界一小さなデジタル放送局「Kanda News Network」を運営する神田敏晶氏をスピーカーとしてお迎えする。
YouTubeに代表される動画系サイトとWikipediaに代表されるテキスト系サイト。既存メディア系サイトとベンチャーメディア系サイト。プロサイトとCGM系サイトの動向、など――「Web2.0」がキーワードとなって以降のインターネットを通したコンテンツ活用の動向・トレンドを、2007年の総括と2008年の予測を通して見晴らしていく。

そして続く基調講演B2セッションでは、野村総合研究所でマーケティング戦略立案、ブランド戦略立案、生活者の意識・行動分析、需要予測などを調査している塩崎潤一氏をモデレータに、価格比較サイト「価格.com」の企画・運営を中心に事業展開している「ユーザー本位の新しい購買支援サービスを創出しつづける」カカクコム取締役COO安田幹広氏と化粧品に関してユーザー、メーカー双方の要望をかなえる場となっている、日本一の化粧品コミュニティサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイル代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏をスピーカーとしてお迎えする。
メディアに対してビジネスの観点で、Webに限らずITが芽生えてからの日本の消費スタイル、行動がどのように変化していったかを見ていきたい。ストレスレスの環境でITを賢く使う消費者に対し、事業を提供している側が商品開発やマーケティングなどをどう考えているのか、実際にWeb上でビジネスを行っている方をお招きし、ディスカッションしていく。消費行動とそれに対応した販促・販売行動の両面から、IT、Web上のビジネス構築・運用のための基本コンセプトを見出していく。



例年通りPAGE2008の開幕日2月6日(水)に1日かけて行う基調講演の午後の部は、ビジネスをコンセプトとするセッションを2つずつ行う。B1セッションでは、メディアの動向を把握しながら、情報発信者とユーザーの対比を見つつメディアとして進む方向を探る。
次のB2セッションでは、B1の内容を踏まえて、実際のビジネス現場で、消費スタイルと販売促進のスタイルの対比をまじえて、ディスカッションしていく。
この2本のセッションを通して、印刷媒体・デジタル媒体の動向も掴めるはずである。
→お申込み手順のページへ

■PAGE基調講演B1「Webマーケティング2008――コンテンツ活用の現在〜未来」
2008年2月6日(水)13:00-15:00

・モデレータ=ネットレイティングス 代表取締役社長 萩原雅之
・スピーカー=作家・ITライター 大村あつし/Kanda News Network,Inc 代表取締役 神田敏晶

●YouTube、Wikipedia、CGMなど、プロ/アマの境がない情報の生成と受発信環境の中、Web2.0が言われて以降のインターネットの情報活用を、07年の動向と08年の予測を通して見晴らしていく。

■PAGE基調講演B2「IT化が生んだ日本人の新しい消費スタイル」
2008年2月6日(水)16:00-18:00

・モデレータ=野村総合研究所 サービス事業コンサルティング部 上級コンサルタント 塩崎潤一
・スピーカー=カカクコム 取締役COO 安田幹広/アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松徹郎

●一般消費者へのブロードバンドの普及はIT消費の大衆化をもたらし、自己責任型消費、製造業化する消費者など新しい10の消費スタイルを生んだ。この消費行動と販売行動を対比する。

(2008年1月)

2008/01/14 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会