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野村総合研究所

野村総合研究所では、「NRI生活者1万人アンケート調査」を通して、『大衆化するIT消費』を発表した。
それによると、「インターネットが日本人の消費を変えたのではない。ブロードバンドが日本人の消費を変えたのである。」とある。

Web2.0時代のブロードバンドの普及は消費者にオープンな情報発信を行うことを可能にした。そしてさらにより多くの情報の中から自分のスタイルにあった選択を行うことが可能になった。つまり「CGM」などに代表されるように情報の主権が消費者に移行したことに起因しているとも言える。そしてそのことが、消費者に数多くの情報からより慎重に自分にあった選択を迫られるようになった。

そこでブロードバンド化で生まれた日本人の10の消費スタイルを以下に記す。

「マルチウィンドウ消費」 認知→探索→購入が同時に起こる
「アラート消費」 欲しいモノが出てくるまで待つ
「テイスティング消費」 徹底検索した後に「お試し」で納得
「オーダーメード消費」 自分で欲しいものは自分で作る
「ロングテール消費」 死に筋商品がネット上で生き残る
「スパイク消費」 突発的に消費量が拡大する
「スカイロケット消費」 商品の普及が急速に立ち上がる
「一点豪華消費」 高くても好きなものには金を出す
「使い回し消費」 必要なければリサイクルに回す
「自己責任消費」 多くの情報から自分で判断する

そして、IT消費者を捕まえるための企業側のマーケティングは、「どのタイプの消費者をターゲットとするのかを明確にすることが重要なのである」としている。
つまり企業としては、ITによって変化した上記それぞれの消費のスタイルに応じた個別の戦略を練ることが必要であるとしている。

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野村総合研究所

(2008年1月)

2008/01/15 00:00:00


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