世界のデジタル印刷事情
運送業との連携でオンデマンドサービスを強化
2007年12月17日付け「グラフィックアートオンライン・コム」によれば、デジタル印刷業であるQuantunDigitalは、DHLと取引契約をし、DHLのWilmingtonの空港内にあるロジスティック・ハブのフルフィルメント・センターに「ゼロックスiGen3」2台を設置した。そのことによって、翌日配達する印刷物の印刷と配送処理を夜中の2時まで行うことができるようになった。また、デジタル印刷機を配送センター内に設置することによって、運送代、配送代の大幅なコストダウンができる。
このような印刷フルフィルメント・センターは、「顧客にバリアブルデータやパーソナル化した印刷物をより短期間に提供する」というQuantunDigitalの戦略に合致するものであり、これが同社にとって2箇所目の設置となる。
QuantunDigitalのiGen3はこれで6台になり、月間の処理量は800万枚から1200百万枚に拡大する。
Xeroxが24時間稼動のインキ工場を稼動
ゼロックスは昨年12月12日に、新たなインキ製造工場の稼動を始めた。この工場では、昨年9月に発売されたPhaser8860と8860MFPカラープリンターで最初に使われたソリッドインキの最新世代インキを製造する。専用カラーインキ需要は、多くのユーザーがモノクロプリンターからカラープリンターに切り替えるのに伴って伸びているが、この工場の開設によって、インキ生産量は従来の10倍に拡大することになる。
ゼロックスでは、このインキがカラー印刷の価格を大幅に削減することで、ソリッドインキ技術の突破口になるとしている。今回の工場の開設は、9月に60億円をかけて作ったEAトーナーの生産工場に次ぐものである。EAトナーは、従来のレーザープリンター用トナーに比べてよりシャープなイメージの再現を可能にするとともに、トナーの使用量を減らすことによるコストダウンを可能にする。
(グラフィック・コミュニケーション・ワールド2007年12月17日号)
オセ、超高速インクジェット・プリンタ2機種発売開始
北米オセは、超高速インクジェット・プリンタの新機種として2種類を発表した。オセ・ジェットストリームがそれで、分速500フィートでの印刷が可能で、月間6000万枚の印刷能力がある。また、印刷できる紙の種類も新聞用紙から高価なコート紙までカバーできる。北米とヨーロッパの顧客から求められてきた高速化とカラー化の要望に応える設備で、これによってロゴなどを事前に印刷しておく必要がなくなる。
ジェットストリームでは、7〜15ピコリッターの異なる微小インキ粒を使ったドロップオンデマンドで600×600dpiの画像を形成できる。この製品の発表会で紹介された品質見本には高い評価が与えられた。サイズの異なるインキ粒を使うことによって、ハーフトーンがスムースになるとともに、仕事や被印刷体それぞれに最良な濃度設定が可能になるという。さらに、品質管理のための機能も充実していること、すでに世界の8000社で使われているMISの「プリズム」とのワークフロー構築ができる点も、そのメリットであるとしている。
米国で最初の機械は、2008年3月までに設置、稼動する予定である。
(グラフィックッコミュニケーションワールド2008年1月8日号)
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ITとデジタル印刷による新印刷ビジネスモデルの構築
(2008年1月)
2008/01/25 00:00:00