印刷企業では、適正な利益管理に基づく利益確保へのアプローチとして、社内標準なるものへの考察が取り上げられてきている。利益管理のための「標準化」は、企業経営のPDCAサイクルの確立において、特に生産計画や手順計画で、重要な意味合いを持っている。JDF/JFMを活用するときに、重要なのはどの情報のやり取りなのか、どの様なインパクトがあるものなのか、活用方法が何であるか、である。
■生産計画を考える
社内の標準化は、印刷機械選定などの手順計画策定において、どの様に意思決定するのかを考えてみる。
通常、機械選定(例えば印刷機械)には、納期や品質、コストなどで決めている。品質や納期がシビアであれば、まず内製外注判断、内製では枚葉かオフ輪もしくはデジタル印刷ということであろう。ところが納期やコストは定量的に把握しやすい面があるが、品質はケースバイケースである面も多いが、定量的な判断が難しいものであるというのが一般的であろう。
■品質を考える
そこで、ここでは品質とは大枠としてオフセットで実現可能な品質、デジタル印刷で実現可能な品質、つまり製品仕上がりの精度や色合いという製品品質と考える。機械のタイプが決まれば、その他の工程の手順も決まってくる。例えばデジタル印刷ではペラ丁合いによる処理が一般的であり、基本的には折り工程や大断ち工程は不要である。
■生産計画の自動化を考える
顧客の要求する製品仕様に応じて、人の判断を不要とする生産計画の自動化はかなりの程度で可能になると思われる。印刷コストや納期、及び品質を決定するには、標準資料は欠かせない。各社の実情を反映した費用と、処理スピードの実績を把握し、社内標準として設定しておく必要がある。
また品質として製品仕様に応じた工程決定のルールを標準化しておくことで生産計画の自動化は可能となるのではないか。製品仕様に応じて、品質を人がレベル分けをして、そのレベルを製品仕様として受注時に入力することで、オフセット、デジタルの切り分けを自動的に行う、といった具合である。ただし対象となる工程は、比較的定型的な工程(定型的なDTP処理、刷版、印刷、製本など)が対象となるであろう。
いずれにしても、やはり生産計画の自動化と社内標準資料の整備は表裏一体の関係であると考える。
2008/02/27 00:00:00