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印刷関連市場、資材統計から見る景況

主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年11月の景況報告。


市場動向

11月の書籍雑誌推定販売金額前年比は1.5%増で、2カ月連続で前年を上回った。書籍が6.3%増と大幅に伸びて貢献した。大物新刊、文庫の新レーベル登場が大きく利いている。全体としては廉価本が売れる傾向を見て、さらにその分野の供給が増加する流れになっている。ちなみに、11月の書籍販売部数前年比は9.7%増であった。雑誌は1.4%減である。月刊誌は1.8%減だが、週刊誌の分冊百科が貢献して0.0%増。雑誌の販売部数は3.0%減と販売金額よりも落ち込みが大きい。

11月の広告業の売上前年比は5.1%増で、1年半ぶりに5%を超える伸びになった。マスコミ4媒体は4媒体すべてがマイナスで、全体としては3.4%減の前年割れになるとともに、屋外広告(6.3%減)、交通広告(2.9%減)、折込・ダイレクトメール(6.2%減)も落ち込んでいる。結局、5.1%増という伸びは、40.0%増のSP・PR・催事企画と、33.4%増のインターネット広告によってもたらされたものである。伸びたと言っても、内容はいびつなものであった。

仕事の状況

11月の一般インキの出荷販売量前年比は2.1%増であった。2007年度に入ってからは、一進一退で推移し、2007年全体としてはほぼ前年並みになっている。そのような中で、平版インキは、7月以降11月まで連続で前年を上回り安定して推移している。一般インキの中で3分の1のシェアを占めるグラビアインキは月々の上下が大きく、この動きで全体がプラスになったりマイナスになるというのが最近の傾向である。ちなみに、11月のグラビアインキは1.6%増であった。

11月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は、3.2%増で10月に続いて3%台の伸びになった。非塗工紙は0.7%減で落ち込みが小さかった。上級紙が7カ月ぶりに2.0%増と伸びたことが要因。塗工紙は2.8%増である。アート紙は8.5%減と大きく落ち込んだが、シェアが1%強だからその影響はほとんどない。主力のコート紙は1.9%増、軽量コートも3.6%増と順調に伸びた。2006年5月以降低迷していた微塗工紙は、10月に続いて10%台の伸びとなった。

(JAGAT info 2008年3月号)

2008/03/22 00:00:00


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