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JDFに対する期待値は両極端

JAGATが毎年、会員企業を対象に実施している「印刷産業経営力調査」から新技術/サービス/システムの導入状況、今後の導入意向についての集計結果を紹介する。回答企業数は161社である。

図1は現在、導入が多い順に並べたものである。第1位はカラーマネジメントシステムで過半数の55.9%の企業が既に導入している。第2位が高精細印刷で42.9%、以下バリアブルデータ印刷29.2%、リモートプルーフが17.4%と続いている。 JDF関連では、JDFワークフローの導入が最下位で5.0%、JDF対応MISの導入が7.5%となっている。

図2は今後3年以内に導入を予定しているとの回答が多い順に並べたものである。第1位はJDFワークフローで9.9%、以下ほとんど差がなくリモートプルーフ(9.3%)、JDF対応MIS(8.7%)、広色域印刷(8.7%)と続いている。こちらは導入状況と異なりJDF関連の項目が上位に来ている。

図3は今後とも導入予定なしとの回答が多い順に並べたものである。こちらも第1位はJDFワークフローで12.4%、続いてWebToPrint(11.8%)、JDF対応MIS(11.2%)となっている。 JDF関連項目は、奇しくも3年以内に導入と今後とも導入予定なしが同じ順序となり、JDFに対する期待は両極端という結果がでた。

もう一つ参考データとして、経営効率向上に向けた生産部門の課題についての集計結果を紹介する(図4)。課題の上位に挙がった、「スケジューリングの合理化や可視化」「生産管理・工務の機能強化」「非稼動時間の計測と分析」は、JDF導入の効果として言われているものでもある。 課題解決のニーズは高いが、必ずしもJDFがその解決手段として認識されていないということになる。このギャップは何に起因するのだろうか。それを明らかにしていくことがJDF普及のカギとなりそうである。

図1.現在導入
No.項目名導入率
1カラーマネジメントシステム55.9%
2高精細印刷42.9%
3バリアブルデータ印刷29.2%
4リモートプルーフ17.4%
5広色域印刷15.5%
6XML自動組版14.9%
7JDF対応MIS7.5%
8WebToPrint6.2%
9JDFワークフロー5.0%
図2.今後3年以内に導入
No.項目名予定率
1JDFワークフロー9.9%
2リモートプルーフ9.3%
3JDF対応MIS8.7%
4広色域印刷8.7%
5WebToPrint8.1%
6カラーマネジメントシステム8.1%
7XML自動組版7.5%
8高精細印刷4.3%
9バリアブルデータ印刷3.7%


図3.今後とも導入予定なし
No.項目名回答率
1JDFワークフロー12.4%
2WebToPrint11.8%
3JDF対応MIS11.2%
4バリアブルデータ印刷9.3%
5広色域印刷8.7%
6XML自動組版8.1%
7リモートプルーフ7.5%
8高精細印刷6.2%
9カラーマネジメントシステム1.2%

図4.経営効率向上に向けた生産部門の課題
No.設問ラベル構成比
1スケジューリングの合理化や可視化32.9
2部門間コミュニケーションの改善18.8
3生産管理・工務の機能強化17.1
4設備投資12.4
5非稼働時間の計測と分析8.8
6環境整備 (5S、調温調湿、メンテナンスなど)6.5
7人員数の削減1.2
8在庫や仕掛品の最小化1.2
9物流改善 (設備レイアウトや作業導線見直しを含む)0.6
10設備の廃棄0.6

2008/06/24 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会