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紙パルプ業界のEDIの状況

紙パルプ業界の標準化への取組みは古く、1971年にEDI(電子データ交換)で利用する業界統一品名コードの管理を目的として、紙パルプコードセンターが設立されている。1975年には物流の効率化を図るために業界統一取引先コードが制定されている。
EDIについては、1988年に代理店11社から出資を受けて株式会社カミネット(旧)が設立され、翌年には代理店と卸商、ユーザー間の標準EDIシステムである'紙パ流通VAN'がサービスを開始している。また、1990年には、P-EDI事務局が発足し、メーカーと代理店、物流会社間の標準EDIシステム'P-EDI'がサービスを開始している。尚、同年12月には、双方のサービスの相互接続が可能となっている。このサービスを利用することにより、発注から請求までのEDIを行うことが可能となっている。


図1 EDIネットワークの概観図

注1:紙パ流通VANとP-EDIのネットワークは相互接続可能
注2:紙パ流通VANにはユーザ(印刷会社ほか)も加入可能

1999年には株式会社カミネットとP-EDIを管理するP-EDI事務局、紙パルプコードセンターの3組織が統合され、新たにメーカー、代理店、卸商の出資を受け現在の株式会社カミネットが発足した。その後、システムのオープン化や各種サービスを拡充しつつ今日に至っている。カミネットが提供するサービスの加入会社数は2008年6月末現在で241社。


図2 業界統一品名コード

業界統一品名コードは15桁からなり、業界取引先コード7桁と製品コード8桁で構成されている。


図3 品名コードサンプル

注:判型/連量/紙目といった規格情報までは管理されていない


図4 業界統一取引先コード

業界統一取引先コードは、会社コード5桁と事業所コード2桁で構成されている。


図5 取引先コードサンプル

2008.8.5

2008/08/06 00:00:00


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