本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

各地の声(2005.3)

青森:商業

いよいよ青森県庁でもこの4月から最低制限価格制度が導入されたので,原価を度外視したような落札にくさびが刺さるのではと期待している。一方で,県民のコスト意識の高まりから,工事や印刷物など県の発注単価を公表する流れになっていて,これも請け負い側として公表されて喜ばしいものでもないから,公表差し控えを申し入れるつもり。今年は雪が多かったので,秋のりんごの収穫が懸念されるが,災害認定され補助金等降りるかどうか。こういった地場産業の好不況は長い目で見れば県経済,ひいては印刷業界へ与える影響が大きいので注目している。

福島:出版,商業,事務

3月は繁盛貧乏に終わった。単価の下落が足を引っ張った様子。原料,諸資材,労働時間を多量に注ぎ込んだ割には,あまり芳しくない結果となった。さらなる合理化とコストダウンが求められそう。

茨城:商業

完全失業者数が300万人を超え,失業率は5%に達する勢いである。つくばエクスプレス8月24日開業など明るい話題はあるが,市場はますます厳しい状況になってきている。

東京:製版

製版の仕事がなくなった。内製化のためであろう。印刷の仕事は価格競争に負けて取れない。その分外注費が減少してはいるが。

東京:商業

近い将来の動向を予想すると,印刷業界は刷り専門と,営業専門に二分化された経営形態が見られるようになるのではないか。基本的な経営の見直しが迫っているような気がする。

神奈川:商業

受注件数に関しては,前年同月に及ばないまでも堅調に推移した。しかし,現実は価格競争が一層激しさを増すばかりである。

岐阜:紙器

3月は忙しかったが,売り上げは予想に反し前年比93%。4月に持ち越していればよいが,少し心配です。

和歌山:出版,商業

3月に,全印工連の浅野会長が当地においでになって,講演していただきました。約70名の参加があり,大変分かりやすく指針を示していただき,参加者全員が感激いたしました。

大阪:紙器

17年3月期の業績はまずまずだったが,最近は特に景気の先行きが不透明で,春の賃上げに苦慮している。

大阪:商業

昨年より売上高が伸びている。ISO9001認証取得半年目,再度見直しを図り,経営につなげていきます。

大阪:紙器

依然,価格競争が続いているところはあるが,少し落ち着く様子もある。

愛媛:商業

売り上げがここ最近安定して伸び率プラスが続き,良い傾向になっている。

広島:商業

決算まで残すところ4カ月時点で,累計売上伸び率は数%のプラスを確保できている。ある程度の利益も確保できそう。しかし,採用と投資を抑制しての増益だから,喜んでばかりもいられない。企業の新規採用活動が活発化してきたのか,HPへの移行で廃止した会社案内を,再び紙ベースで作り直す企業が増えてきたようだ。

沖縄:商業

期末決算で辛うじて利益の確保はできたものの,売り上げが前年比92%ではどうしようもない。自社の現状を分析し,外部環境の変化に対応できるような営業戦略を組まなければ,先行き厳しくなるばかりである。

(「JAGAT info 2005年6月号」より)

2005/06/25 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会