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全国で何人くらい仲間がいますか?

2001年4月1日


●印刷業31万4337人,印刷産業39万9969人

 経済産業省「平成11年工業統計表 産業編」(概要版)によると,従業員4人以上の印刷業(1万6694社)における従業員数は,1999年には31万4337人で,前年比5.2%の減少でした。全製造業(従業員4人以上)の従業員数は937万6774人で,同4.7%減少となり,91年のピーク以来,減少を続けて,97年には1000万人の大台を割りました。これは,低コストを求めて海外生産へのシフトが進んだことや,第3次産業の伸長などが要因と考えられます。
 99年の製版業(従業員4人以上)の従業員数は,4万7006人で,同7.0%の減少となりました。99年の製本業(同)は2万3933人で,同5.0%の減少となりました。製本業は,技術的にはデジタル化の影響が少ない分野で,この十数年,2万4000〜5000人前後で推移しています。
 印刷・出版・同関連産業(従業員4人以上)の従業員は51万6554人(前年比4.8%減)で,そのうち印刷産業の占める割合は,39万9969人(同5.4%減),77.4%になります。新聞業(同)は6万5903人,出版業(同)は5万682人で,10年前に比較すると新聞業は減少し,出版業は増えました。

●就業者の割合は営業部門がトップ

 全印工連「平成12年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」によると,回答企業750社の就業者数は1社平均56.0人となっています。このうち役員,パート・嘱託などを除いた従業員数は48.1人で,男性35.3人,女性12.7人となりました。
 業態別に1社平均従業員数を比較すると,出版印刷52.3人,事務用印刷27.7人,商業印刷58.0人,その他印刷104.9人,総合印刷が62.0人で,業態によってかなり差があることがわかります。
 部門別の就業者数をみると,営業が19.3人で最も割合が高くなっています。このほか平版印刷が15.3人,デジタルオペレータ11.0人,製本加工8.1人,組版・製版・刷版7.3人,工程管理5.4人,デジタルデザイナー4.1人などとなっています。
 デジタルデザイナーと企画・デザイン・編集を合わせたクリエイティブ系の部門をみると,東京3.6人に対し,関東甲信越が9.5人,九州9.4人,中国と北海道がそれぞれ9.2人など,独立系デザイン事務所の少ない地方の事情がうかがえます。



(プリンターズサークル 2001年4月号より)

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2001/04/08 00:00:00


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