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JAGAT実施 ISO9000運用アンケート調査から

〜ISO真価の時代〜

ISO認証取得1年前後の事業所が半分弱を占めている印刷業界の現状では、定着云々の話は早すぎるかもしれない。ISOは取得より維持することが重要で、自社の「血肉」となり定着するまでには、いくつものハードルを越えなければならないであろう。業界にとってこれからが真価を問われる時代である。JAGATでは、ISO9000の認証取得1年以上の事業所(対象は2000年4月以前の取得事業所)約150社(回収64社)を対象にその運用状況についてのアンケート調査を実施した。これから取得を目指している企業のご担当者、あるいは取得後まもない企業のご担当者のご参考になれば幸いである。



 ■第1回 ISO9000運用アンケート報告
 〜品質と環境の2本柱へ〜 
 ■第2回 ISO9000運用アンケート報告
 〜ISO導入最大の効果は「作業手順の明確化」しかし・・・〜 
 ■第3回 ISO9000運用アンケート報告
 〜ISO事務局の6割は兼任業務、部署名に「品質」を表示〜
 ■第4回 ISO9000運用アンケート報告
 〜「事務局人件費」「コンサルタント費」「申請・登録関係費」がISO三大経費〜 
 ■第5回 ISO9000運用アンケート報告
 〜なぜISOなのか?半数以上が「社内の意識改革・体質改善」を目指す〜
 ■第6回 ISO9000運用アンケート報告
 〜導入3年未満の企業の約半数が不満足、成果見えず
 ■第7回 ISO9000運用アンケート報告
 〜運用が始まれば、内部(品質)監査も業務の一環〜
 ■第8回 ISO9000運用アンケート報告(最終回)
 〜ISO9001:2000年版へ向けて半数以上がすでに始動〜 2001.12.14.up


【プロフィールデータ】
今回のアンケートにご協力いただいた、製版・印刷関連会社64社の企業(事業所)のプロフィールデータとして、取得からの年月、取得規格、対象規模をご紹介する。

・比較的規模の大きい企業が多い
対象企業:2001年5月現在で取得後1年以上の事業所約150
調査期間:2001年7月9日〜23日
回答数:64事業所(回答率42.6%)
取得からの年月:2年未満33件(51.6%)、2年以上3年未満13件(20.3%)、3年以上5年未満13件(20.3%)、5年以上5件(7.8%)
取得規格:ISO9001 22件 (34.4%) ISO9002 42件(65.6%)
ISO対象部門の人数:50人未満 13件(20.5%)、51〜100人14件(21.9%)、101〜200人18件(28.1%)、201〜300人7件(10.9%)、301〜500人4件(6.3%)、501〜1000人3件(4.7%)、1001〜1件(1.6%)、不明4(6.2%)
企業によって取得対象範囲が違うので、上記の対象人数そのままが企業規模とはならないが、従業員規模がこれより少なくなることはないので、企業規模は十分想定できる。対象101人以上の企業が51.6%を占めており、ISO取得は比較的規模の大きい企業に多いといわれているが、アンケートでも同様の結果となった
・アンケートにご協力いただきました企業の皆様には厚く御礼申し上げます。

2001/08/29 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会