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PDF vs. 1bit TIFF

各社から,RIP後のデータを1bit TIFFとして扱うCTPワークフローを前提にした製品が出品されている.

東レは,RIP後の1bit網点データを中間フォーマットとして利用するCTPワークフローを出品している.cubic-DはRIP後の1bit網点データを圧縮・伸張/通信するオールインワンのサーバである.他にマルチデバイスRIP,1bit網点データを置版として扱うPRIAMサーバ,面付けシステム,サーマルプレートセッタから構成される.

大日本スクリーンのBitstepperは,RIP後のデータ(1bit TIFF形式)によるカラープレビュー,大貼り・面付けのデジタル殖版,プルーフ出力,CTPに最終出力するシステムとなっている.CIP3準拠のPPF出力も対応している.

ジーティービーは,BitThroughシリーズを出品する.ProofMakerは,RIP後の網点データからTIFFを作成する.PlatePlannerは,殖版,大貼り作業を網点デジタルデータで行う.自動トンボ出力やテキストの追加,地域版の重ね焼き,アクセサリの配置なども簡単な操作で行える.Image Compare V2は,Proof MakerやRIPで出力されたTIFFデータを比較し,差分を自動抽出する.StripViewerは,RIP後の最終出力網点データの確認,修正などの編集作業をするもので,ストリップ修正や不要部分のマスク作成,色版ごとの加減調整を行える.

東洋インキは,1bit TIFFワークフローに対応した殖版・大貼りシステムのPlate Front Ver1.6を出品する.

サカタインクスのBEST screenproofは,RIP後の1bit TIFFにICCプロファイルを適用し,印刷物に近似した色調のカラープルーフをインクジェットプリンタから出力する製品である.丸紅マシナリーは,RIP後の1bit網点データを保管するデジタル置版サーバPlate Keeperを出品する.

PDFワークフローとRIPに関連した製品では以下の製品がある.

クレオジャパンは,PDFべースのワークフローサーバシステム Prinergyを出品する.PDFで面付け後プレートを出力するもので,最終出力直前でのPDFファイルの文字・色修正,PDF面付けの変更に柔軟に対応できる.

ハイデルベルグ・ジャパンのMetaDimension 2.5はソフトウエアRIP,PDF-RIPやDeltaリスト,1bit化された網点データのシュータとして活用もできる.カラーマネジメント・プルーフ・トラッピング・面付け・CIP4のPPF書き出しなどもできる.Prinergy Connect2.07は,PDFワークフローサーバで,日本語書体の埋め込み,カラーマネジメント,トラッピングずみのPDFを簡単に作成できる.RIPサーバのDelta Technology Ver7.0は,ジョブチケットを受け取り自動処理することもできる.ほかにCIP4対応のデジタル面付けソフトSignastationもある.

大日本スクリーンのTrueflowは,ネットワーク対応インテリジェントRIPで,ブラウザを使用して進捗状況を管理でき,PostScript3,PDF1.3,TIFFやRIPed PS,RIPed PDFなどさまざまなフォーマットに対応し,データの整合性を自動チェックする.ホットフォルダとジョブチケットで製版処理の自動化も対応している.FlashRIP-AD,AD-810MXは,日本語では初めてMac OS X に対応したAdobe 最新RIPで,PDF1.4をダイレクトに処理する.In-RIPセパレーション,トンボ付加などができる.オプションでTIFFファイル出力,PPFコンバータ,BitStepperとの連携などができる.

富士写真フイルムのワークフローRIP Valiano Flowは,複数のCTPプレートセッタやイメージセッタを効率よく運用するための多機能RIPで,ページ単位にRIPされた結果をFlexfileとして保持し,面付け・差替えにも対応する.PDF対応のCelebraNT Extremeは,Adobe Extremeを採用し,シンプルかつ効率的なPDFワークフローを実現している.

三菱製紙のFACILIS PPSは,新しい面付けサーバで入稿・面付けの指示など一連の作業をジョブとして登録すると自動処理ができる.

なお,出品の詳細はPAGE2002 出展社一覧をご覧ください.

2002/02/02 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会