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CTP

CTPは各社から,新製品が出品されている.

大日本スクリーンのCTP,PlateRite8000IIは最大プレート940×1160mmの外面円筒方式による高速サーマルCTPレコーダで,32chレーザダイオードにより1時間あたりプレート13枚(菊全サイズ,2400dpi時)を処理する.PlateRite 4000IIは,四六半裁(830×645mm)のサーマルCTPレコーダで,やはり32ch露光で1時間あたり17枚処理をする.

日本アグフア・ゲバルトのPalladioは,バイオレットレーザーの菊半裁フラットベットCTPシステムであり,550×745mmまでの4面付け出力が行える.フルプレートサイズを毎時間当たり20版出力できる.プレートにはLithostar Ultra-Vを使用する.Galileo VXT(ガリレオVXT)はバイオレットレーザー搭載の菊全判内面ドラム方式CTPシステムで,低維持費・長寿命が特徴である.出力解像度2400dpiで1030×800mmの版を毎時22版出力できる.

クレオジャパンの四六全サーマルプレート対応のLotem 850Quantumは,赤外線830nmで40WのSQUARE spot 240chレーザーヘッドを搭載し,菊全版で時間あたり25枚出力する.

ハイデルベルグ・ジャパンのTopsetter PF102は外面ドラム方式のサーマルCTPで,64chビームで菊全サイズ(2400dpi)を1時間あたり最大20版露光できる.Prosetter F74は内面ドラム方式のイエローライト下で版材をセットするセミオート式の菊半裁CTPで,1時間あたり24版を処理する.Trendsetter 3244+V ALは最も実績のある外面ドラム方式の菊全版サーマルCTPで,各社のサーマルプレートが使え,また現像不要のプレート用にもアップグレードができる.

富士写真フイルムの Luxel PLATESETTER T-9000HSは,菊全の高速回転ドラムと64chレーザダイオード露光方式で,菊全/2438dpi時に1時間最大20版というサーマルCTPである.

東レのサーマルプレートセッタNAYUTAは,四六全サイズで最高20版/時の高速出力が可能で,最高解像度3600dpi,レーザーヘッド数128本,自動給版装置から自動現像システムまでライン化して高い生産性を実現する.東レ水なしCTP版は,プレヒート・バーニングなしで10万枚以上の耐刷力がありUVインキ適正もある.水なしにより薄紙や両面印刷が高精度で行える.

三菱製紙(株)は,バイオレットレーザー対応プレートセッタVIPLAS(ビプラス)を出品する.405nmと波長の短いバイオレットレーザーでありながら,ヘッド寿命が長くメンテナンス費用も少ない.搬送・描画・現像工程を含め1時間に20版の処理ができる.バイオレットレーザー用のCTPプレートには銀塩拡散転写方式アルミベースのSDP-αVがあり,黄色セーフティライトの下で扱える.

なお,出品の詳細はPAGE2002 出展社一覧をご覧ください.

2002/02/02 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会