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デジタル化,小ロット化が拓く出版印刷

不況に強いといわれた出版界もマイナス成長を続けている。一方で,再販や返品問題などの課題がそのまま印刷ビジネスを直撃している。
 今回は,厳しい出版市場の動向と,デジタル化,小ロット化技術で対応する2社の事例をご紹介する。(編集部) Part1 今後の出版産業を左右する3つの課題 社団法人全国出版協会 出版科学研究所 主任研究員 佐々木利春氏 99年1月〜5月は販売額3.4%減,書籍の返品は改善の方向へ  1月から5月までの書籍・雑誌累計の販売額前年比は3.4%減で,前年とほぼ同じく,依然として厳しい状況が続いている。  課題であった書籍の返品率は,前年同期より1.3ポイント改善されたが,雑誌は売り上げの不振もあって,0.5ポイントとわずかながら悪化している。 書籍の動向  販売額前年同期比は1.2%減で,98年よりは減少幅が大幅に縮小した。しかし,まだ下げ止まったという感触はない。新刊発行点数は前年同期比2.9%減で,企画厳選の経営姿勢が一段と鮮明になってきた。出回り金額も3.1%のマイナス。販売部数は2.5%の減。  新刊の発行形態別では,文春新書や平凡社新書の創刊もあって,新書本が点数で5.2%増,発行部数で7.0%増と……

Part2

制作費低下と企画絞り込みが進む 株式会社 雅麗 渡部二郎氏

コンテンツの2次利用を模索

 かつて,われわれもCD-ROMの制作に関わったが,CD-ROMがビジネスとして成功しているとはいい難い。一方,かつて出版した本をCD-ROM化する企画などが出ている。制作費が厳しくなっている状況のなか,ローコストで売り上げを確保するために,自らの財産である蓄積されたコンテンツを有効に活用しようと,出版社側が2次利用を模索していると考えられる。  ただ,多くの中小出版社では,技術的にも,人材の面でも,デジタルビジネスに対して…… Part3 少部数対応で潜在的需要を掘り起こす 株式会社 平河工業社 社長 和田和二氏  再版を含め少部数の出版で,出版社に利益が出るような低コスト化が実現できれば,これまで出版が見送られていたような潜在的な需要を掘り起こすことが可能である。また,その可能性は決して少なくない。  当社が提案し,現在最も効果を上げているのが,普通紙出力した版下を…… Part4 顧客ニーズに対応したさまざまなワークフローを提案 日経印刷株式会社  現在,顧客の多くは,自分たちがもっているデジタルデータを有効に使用したい。つまり,デジタル化のメリットを生かして,制作を行いたいとの要望がある。  日経印刷では,既にあるデジタルデータを有効に活用することを考え,特に大量文書を効率的に処理する場合に,SGMLの技術を利用する…… (詳しくはプリンターズサークル8月号の記事をご覧ください)

1999/07/26 00:00:00


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