PODが叫ばれてから久しいが,印刷業界での実状は,機械は導入したが赤字続きであり,当初の短納期,小ロット対応の仕事を開拓するという動機はどこかに消えつつある。このような状況に至った理由は多々あるが,ビジネスをする上では2点ほど留意しておく必要があろう。
第1点は,以前「印刷ビジネスを広げるデジタルプリンティング」でも述べたが,
1) 小ロットの仕事を集める仕組みを構築するが重要である。ビジネスとしてPODを成立させるためには,採算がとれるプリントボリュ−ムを確保する事,かつ営業が動き回ることなく,という条件がつく。
2) サービス提供を主体として,プリントをサービスの付加として考える
第2点は,各企業は在庫を減らし,いかに最終ユーザと製品を供給/企画する側との距離を縮め,素早く最適な解をお客様に提供する事が企業活動の勝負どころとなってきた。このような中では最適な解を提供するためのツールは印刷だけではない。必要な機器を必要に応じて選択すればよいのである。
一方,印刷業界の実状は別として,POD機器で使用されている技術は商業印刷に限らず適用が可能である。印刷業界というより,プリンティング業界という広い立場で印刷やPODを考えてゆくスタンスが重要となってきている。
●印刷業界からのPODへの挑戦
システムはどうあるべきか? コストについてどう考えるか?
●データベースとマーケティング
DBは自前でつくるか,他社と連携すべきか?
マーケティングへの対応を自社で行うか,他社と連携をはかるか?
●PODのビジネスポイントを生かした事例
●PODの新しい動き
PPMLやCIP4等への対応,新しい記録技術等
●産業用途の開拓
産業用途対応の動向
●産業用途対応 事例1
マーキング,軟包装,サインディスプレイ
●産業用途対応 事例2
ラベル・シール,壁紙,段ボール
参考 : 他のPAGE2003コンファレンストラック
クロスメディア トラック
MIS トラック
プロダクティビティ トラック
2002/11/01 00:00:00