2002年はDTPに大きなトピックスはなかったように思われます。2003年もMac World Tokyoが流れてしまうとか、モリ下がり傾向がありますが、アップルジャパンとアドビはPAGE2003で「OS X DTPソリューション」のイベントを準備していて、そろそろDTPにも新風が吹くのか…と思いませんか? ということで、DTPおよびプリプレス関連のトピックについて、DTPの識者にmailアンケートを行いました。
・1年後(2004年頃)(東陽一氏/アルムステーション)
・ 2004年後半から5年?(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・10年後。10年後までに印刷画像としてのデジカメの利用率が50%を越えることがなければ、 50%を越えることは永久にないような気がします。と言うのは、5年〜10年後ともなれば、次の撮影についても次の技術が立ち上がってくると思われるからです。10年後以降には、その技術にシェアを取られていくと考えられます。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・本当に感覚的なんですが、3年後と答えておきましょう。 5年後には確実に50%に達していると思いますが?(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・RGBとPDFのワークフローが一般化してくれば可能性は有りだと思います。 よって、抜くとしたら2004年頃(東陽一氏/アルムステーション)
・追い抜かない。印刷固有の編集アプリはQXが最後。その後はビジネスソフト(ワード など)での入稿、出力後に印刷が主流となる。(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・InDesignがQuarkを追い抜くためには、日本語の組み版にしっかり対応する必要があります。 確かに、現状ではQuarkも伸びが無くなった感じがしますが、InDesignにも「未だ」の感があります。 InDesignはバージョンアップでしっかり日本語組み版への対応能力を上げていくべきです。 但し、価格は上げないように。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・うーん抜くことは無いでしょうねぇ。拮抗するといっても7:3はあるでしょうが。 来年4月までに7.5:2.5=Q:Iかな?(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・ PDFワークフローとWindowsDTPによってやはり2004年頃(東陽一氏/アルムステーション)
・ 当社工場では基本的に100%。地方などでは年内には主流になるが都市圏では3年後以降。(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・海外との仕事ではFontEmbedが当たり前になっていますが、未だにCIDフォントでほとんどの仕事を こなすまでに至っていません。日本では出力でFontEmbedが主流になることがあるのか、かなり疑問です。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・これは、来年2004年12月頃にはなっているんじゃないですか? もう少し実際には早いかな? 6月にしましょう。(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・ だから、2004年頃だって。(東陽一氏/アルムステーション)
・当社工場では基本的に100%。上記と同じ考え。(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・PDFによるワークフローが主流になるということは、先の出力でFontEmbedが主流になることと 同じと考えて良いかと思います。すでに海外との仕事ではPDFによる出力が主流になっております。 しかし、日本ではPDFによる出力が主流になることがあるのか、かなり疑問です。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・ 何を持ってPDFかということなんですが、単なるPDFだったら、もう既にかなりの割合PDF(アウトライン)です。今年中には主流じゃないですか?富士もバリアーノを薦めているし。(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・主流になるといえるのは、3〜4年後。ただし3年以内に、OSXに代わる新 OSが出ないこと。(澤田善彦氏/リョービイマジクス)
・ PDF+エンベッドで考えると2004年頃?(東陽一氏/アルムステーション)
・ MacOSの話題はすでに陳腐化している。OSXは 2.の質問と同様、意味のないものに。(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・5、6年と考えられます。コンピュータの場合はその耐久年限に従って、ほぼ自動的に更新されていきます。更新したマシンではMacOSXしか動かないとなると、MacOSXが主流になるのは時間の問題です。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・ Quarkの対応だけですから、3と一緒。2004年6月ですかね?(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・一般カラー印刷においては2〜3年後。ハイグレードの商業印刷のカラーに は、本機校正が主流になる。(澤田善彦氏/リョービイマジクス)
・ やはりPDFワークフローとWindowsDTPによると思うので2004年(東陽一氏/アルムステーション)
・ 当社工場で90%がデジタルプルーフ。この分野は年内にも達成か?(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・ カラープリンタの出力品質が向上してきていることは確かです。しかし、色校正の主流がカラープリンタになるというのは、疑問です。現在、出力品質の向上が目覚しいカラープリンタの方式はインクジェットですし、インクジェット方式であれば、きれいに出力できる紙の質が制限されます。印刷は紙との兼ね合いもありますから、印刷用紙(本紙)で校正できることが肝要です。そこでカラープリンタの出力品質が向上したとはいえども、それが色校正の主流になることはないと思えます。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・ もう既に? 今年12月にしましょう。もしくは期の締め2004年3月。このまま不景気が続けば、なりますよ。(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・これも2004年頃(東陽一氏/アルムステーション)
・「オンライン化」の程度がよくわかりませんが、サイト内ではなく、外部との接続ということでは3年後か? これも 2.の質問と同様、意味のないものになるのでは?(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・ 入稿のオンライン化は2、3年の内に実現すると思われます。実際に、仕事によってはオンライン入稿で十分うまく進められます。CTPへのオンライン出力によるワークフローがいつ確立するかは、装置の導入(つまり、資金の投資)を必要とすることですから、ここ数年では難しいと思われます。現状でもCTPを使ってのワークフローは確立できると思われますが、景気が悪く、業界全体でCTPの導入が予想よりも遅れているように思われます。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・ 今年中にはかなり進むんじゃないですか? でも安全を見て、2004年3月としましょう。(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
・JDFに関しては、普及するかどうか疑問のところもあり、2005年以降。 要は、ターニングポイントは2004年であると思っています。来年はその準備期間かと思います。(東陽一氏/アルムステーション)
・JDFはあまり普及しないでしょう。日本の環境は (1)建屋が水平型ではなく立体型、 (2)欧米のようにINVOICEの習慣がなく、「口頭」連絡が当たり前の世界 (3)変更・訂正がクライアントの意のままに対応する商習慣下では、対応できない 等(吉川昭二氏/文祥堂印刷)
・ これも普及し始めるのには、まだ5〜10年を要すると思います。10年を超えて、広がりが見られないならば、きっと新しい技術が登場すると思います。(田邊忠氏/日本写真印刷)
・これは結構懐疑的。普及は? ちらほらはドルッパですから、2004年秋ですかね。(郡司秀明氏/メディアテクノロジージャパン)
2003/01/10 00:00:00