PAGE2003では,2/6〜7の2日間にわたってコンファレンスの各トラックがワールドインポートマート8階にて開催される。
ここではPODトラックの企画の背景を説明しながら聞き所を紹介する。
PODの概念が導入されてから,だいぶ日が経つ。しかしメーカや調査会社の喧伝通りには市場が拡大している状況ではない。単に機器を導入すれば済むのではなく,導入前にきちんとビジネスモデルをたて,かつどのようなサービスを提供するのかPODビジネスの青写真が今まで描ききれていなかったと思われる。2001年にJAGATでアンケートやヒアリングを含め調査を実施した結果でもこのような裏付けが得られている。今,PODで必要な事は,まず仕事をいかにとってくるか,または仕事を集める仕組みを如何に構築するかという点であろう。
今回は'仕事'という点についてスポットを当て,郵政事業の変革に当たり,DM市場でのビジネスチャンス,またPODでしか対応できないバリアブルプリントについてPPMLとDBの2点に絞り最新の動きをお伝えする。これが第1日(2/6)目である。一方でPOD技術、具体的には電子写真とインクジェットであるが,は急速に開発が進んできている。記録速度や多種メディアへの対応性が進み,オフィスや商業印刷のみではなく広範囲に各種産業で活用できるレベルにまで達しつつある。現在どのような分野でどのような動きがあり今後の可能性はどうであろうか? この様な切り口で産業用途の可能性を検討するのが第2日(2/7)の目的である。以上のように大きく2つの切り口から今回のPODトラックを構成した。以下,内容を簡単に紹介する。
■E1セッション:バリアブルプリントとPPML
バリアブルプリントにおけるPPMLを標準化すべく活動している米国PODiの会長をお招きし,バリアブルプリントの最新動向,PPMLの開発状況等についてお話しをいただく。本年より具体的に各社から対応が始まるPPMLについて直接動向を知る事ができる貴重な機会である。
尚,PODiはジョイント・イベントとして2/5と2/6に708室を利用してベンダーミーティングも開催する。
また基調講演においてもデジタルプリントの海外での普及状況について事例を含めて講演が行われる。
■E2セッション:DM市場の将来展望〜新たなビジネスの想像〜
このセッションは先に述べたビジネスチャンスに相当する。本年4月に郵政事業庁は公社化されるがこれにタイミングを合わせ,各種の施策が実行される。その1つがDM市場拡大である。市場の現状がどうか,どのように市場を拡大しようとしているか,それがプリント産業にとってどうビジネスに繋がるのか等について貴重な示唆を具体的に知る事ができるセッションである。公社化という大きな変化をビジネスチャンスとして頂く為の講演である。
■E3セッション:PODに付加価値をもたらすには
このセッションではバリアブルプリントで鍵となるDBをどう構築し,活用するかがテーマである。従来のきれいな話ではなく泥臭い話を中心にお伺いする予定である。
>>ワン・トゥ・ワン・パブリッシングサービスの到来:富士ゼロックス株式会社
>>PODに付加価値をもたらすには:株式会社プラネットコンピュータ
■E4セッション:産業用途への対応
このセッションはPOD技術の産業用途の可能性をレビューする目的で構成した。
産業用途への適用としてIJと電子写真をとりあげ,新しい可能性に積極的に対応されている2社に技術・市場の両面からお話しをいただく。
>>産業用IJヘッドの開発動向:ザール・ジャパン
>>産業用デジタル印刷システム:東洋インキ製造株式会社
■E5セッション:PODのパッケージ分野への対応
このセッションでは主にパッケージ分野におけるPODの可能性について検討する。マーキング,軟包装,段ボールの3分野に焦点を絞り御講演頂く。
>>拡大するマーキング市場〜CIJの可能性〜:イマージュ株式会社
>>ダミーサンプルによる軟包装市場への挑戦:株式会社 精工
>>変貌する段ボール業界とオンデマンド印刷の可能性:イオス株式会社
■E6セッション:PODのビジュアル分野への対応
このセッションはPODのグラフィックプリント分野への可能性に着目する。
壁紙とサイン・ディスプレイの2分野での最新の動きについて御講演頂く。
>>デジタルプリント壁紙への挑戦:オリンパスプロマーケティング株式会社
>>サイン・ディスプレイ業界におけるグラフィックスの急成長とビジネスチャンス:住友スリーエム株式会社
以上,PODトラックの構成の背景,聞き所について述べたが,この他,PODに関連する展示として'先端プリンティングZONE'も併設している。この展示では最新の書き込み技術や最新のプリンティング技術,また基調講演と連動してユビキタス社会を実現する各種の機器を展示し,見て体験できる展示としている。
2003/01/20 00:00:00