今日，出版・印刷業界の制作工程は，コンテンツ管理や組版レイアウト，進行管理等が行われているが，データの多様化やセクションによる納期の違いなどもあり各々断片的になされていることが多い。また，専用アプリケーションであるため特定の人しか扱うことができなかったり，他ジョブの入稿データが重複するなど管理が煩雑となっている。

　XMLを利用することにより，データのマルチユース，履歴情報などコンテンツ管理が容易となり，台割作成などを中心にトータルな進行管理との連携が図られる。また，モジュール単位の構成のため，既存レイアウトソフトも利用可能である。今，このような総合的な機能が求められるのではないだろうか。

　SoftMagic社製の「Project M」は，XMLをベースにした雑誌，マニュアル等，出版・印刷向けのトータルなワークフロー・ソリューションである。XMLベースのドキュメント編集，レイアウト機能に加えて，企画から進行管理，さらに他のレイアウトソフトにはない出版ワークフローやWebパブリッシングをカバーする革新的なものである。これは従来にない制作環境を提供し，これからの出版・編集・印刷会社が視野に入れなければならない技術となる。今回はSoftMagic社と提携し，国内販売を予定する（株）デジタルコミュニケーションズにお話を伺い，将来のソリューションのあり方について考える。

● 出版・印刷統合型XMLパブリッシングソリューション「Project M」

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