2002年の日本経済を見ると,年平均の完全失業率は5.4%と前年の5.0%を上回り過去最悪,雇用悪化で個人消費も委縮し,デフレはいっそう進行して消費者物価指数も戦後初めて3年連続の前年割れとなりました。
株価も低迷しており,景気回復への出口が見つからないという状況にあります。
印刷業も受注価格の低下のなかで,用紙の値上げなどもあり,収益状況は厳しくなっています。また,クライアント側もITを活用しての業務効率化を進めており,Webなどの活用を含め,印刷物受注環境も変化しつつあります。このような状況を背景に,印刷業は印刷物制作にこだわるのではなく,顧客ニーズに最もかなうメディア提案を行うなどして顧客の業務達成をフォローすることが受注のポイントになりつつあります。また,そのための効率的な制作体制が必要になっており,クロスメディアパブリッシングへの取り組みが求められています。
ここでは,
印刷企業1万5551社,従業員30万2809人,売上高6兆7744億円の印刷業を概観する際の参考として,業界に関するさまざまなデータを各種統計から選びだし,「印刷界OUTLOOK2003」としてお届けします。
● INDEX ●
(1)
全国に印刷会社はいくつ?
(2)
全国に何人くらい仲間がいますか?
(3)1人が1年間に売り上げる額は?
(4)どんな得意先が多いのでしょうか?
(5)外注にはどのくらい出していますか?
(6)ひと月に何時間働いていますか?
(7)印刷物はどのくらい輸出・入していますか?
(8)オフ輪/印刷機の数はどのくらいでしょうか?
(9)インキは1年間でどのくらい使いますか?
(10)印刷用紙の需要はどのくらいでしょうか?
(11)出版物はどのくらい発行されているのでしょうか?
(12)1年間の広告費はどれくらいでしょうか?
(13)インターネットはどのくらい使われていますか?
(14)DTP関連資格には何がありますか?
(15)印刷業の隣接業界
2003/04/21 00:00:00