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インターネットはどのくらい使われていますか?

〜印刷界OUTLOOK2003(13)〜

2003年4月1日

●増え続ける利用者数

 1990年にインターネットの商用利用が開始(日本は1993年)され,1992年には日本にも商用プロバイダーが設立。以来10年が経過,既に社会的にもビジネス的にも,欠くことのできないインフラとなりました。1999年からはADSL接続サービスが開始され,また光ファイバ接続サービスなどを含めて,一般家庭でも高速接続や低料金での常時接続が急速に普及しています。これらのブロードバンドのサービスが本格化することで,インターネットを利用したさまざまなサービスの可能性が広がること,また政府のe-Japan計画などもあり,インターネットの普及がますます加速するものと予想されています。
 「インターネット白書2002」(インプレス発行)によれば,日本のインターネット利用者は2001年末の推計4383.0万人から,2002年2月の調査で4619.6万人,2002年末には5430.0万人にと推計・予測されています。
 利用者の内訳を見ると,2002年2月の調査では「自宅の機器から」が1785.6万人,「自宅,勤務先・学校の機器両方から」が1336.7万人,「勤務先・学校の機器から」が819.9万人,「携帯電話・PHSのみから」が677.4万人となっています。「自宅機器から」が,前年に比べて最も高い伸び率(55.0%)となっています。これはADSLなどの高速接続サービスの普及が本格化したこともあり,家庭でも低価格で常時接続が利用できるようになってきたことなどが考えられます。

●電子メール利用は90%以上の人が利用

 インターネットの利用サービスコンテンツ内容では,相変わらず「電子メール」の利用頻度が最も高く,次に「趣味のための情報収集」「生活情報」となっています。今後,最も利用したい内容では音楽・書籍のダウンロード(無料),電子申請など地方自治体の地域行政サービスが上位を占めます。ほかにオークションやeラーニングやインターネットバンキング,金融商品取引などが続きます。
 一方,インターネット利用者の拡大や,常時接続の普及は,コンピュータウイルスなどの被害増大をもたらしています。ビジネスでは当然のことながら,個人利用でもセキュリティの管理が重要になっています。


プリンターズサークル 2003年4月号より)
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2003/05/30 00:00:00


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