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印刷業職能資格基準モデルの職能考課への運用

JAGATは昨年「印刷新世紀宣言」に基づく具現化プロジェクトを立ち上げ,その1つとして印刷業界向け人材育成基盤整備のための「職能資格基準モデル」を作り上げた。「職能資格基準モデル」の概略は、JAGAT発行誌「JAGAT info(ジャガット・インフォ)」2002年11月号に掲載し,JAGAT主催イベントPAGE2003(東京・池袋サンシャインコンベンションセンター)における講演会「デジタル化教育を考える会」で発表し,その後希望の企業に頒布してきた。

【購入企業の声】
既に購入した企業からは印刷企業内の必要遂行業務が細かく抽出されているので,担当者(職位)の行うべき業務がはっきりした。また社内教育,特に上位者が下位の人に指導すべき内容が明確である,との評価を得た。一方購入された企業や問い合わせがあった企業からは人事考課への活用をどうすればよいかとの要望も多かった。

【今後の展開】
JAGATとしては「職能資格基準モデル」を作ることで人材育成基盤整備が終了したとは思っていない。今回の「職能資格基準モデル」を基にさらに発展させ「人事考課への展開」「社内教育システムへの展開」と進んでいきたいと思っている。そこで今回は「人事考課」のうち「職能考課」への活用を紹介する。現段階は模索段階だが近いうちに業界に提案できるようにしたいと思っている。

【職能資格基準モデルの特徴】
今回完成した「職能資格基準モデル」は印刷企業における職掌(営業,プリプレス,枚葉印刷,輪転印刷,製本,生産管理,総務)ごとに必要な遂行業務と遂行業務を満足させるために必要な職能要件としての技能,知識(専門知識,一般知識)を対応しながらまとめてある。内容は個々の遂行業務はだれが,言い換えればどの等級の人が行うか,その場合にどの程度の職能要件をもっていなければならないかを整理した。目的は社員が社内のどの職掌のどの等級に属するかの格付けを明確にすることにある。


※詳細については、「JAGAT info(ジャガット・インフォ)」2003年6月号(6月15日発行)に掲載。

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2003/06/02 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会