英文ワープロには,初期の頃からスペルチェック機能が搭載されていた。ソフトウェアの内部で辞書を参照し,不正なスペルに対して警告をおこなうもので,現在の日本語ワープロソフトのほとんどにも,英文スペルチェックは標準搭載されている。
日本語では,言語の特性から単純なスペルチェックでは実用性はなく,むしろ必要とされるのは,表記のゆれや不適切な言いまわしに対して警告などの文章校正・推敲である。
依然として人間の判断に頼る部分も残されているが,その負担を補うのが,文章校正支援システムであり,このような技術は新聞社などでも研究が進められ,実用化が進んでいる。
キヤノンシステムソリューションズでは,以前から日本語解析の技術開発を続けてきた。この技術による文章校正機能は,マイクロソフト社のWordや,自社のDTP製品にも搭載されている。また,この技術を応用した自動ルビ振りソフトウェア,検索エンジンも製品化している。
今回のミーティングでは,日本語解析技術と文章校正システム,およびその応用について。また,XSL-FOを最適化した独自の手法でXML文書から高度な自動レイアウトをおこなう仕組みについてお話を伺う。
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