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1億円あったら,何に投資しますか?

「1億円の融資をこのたび受けることになりました」
タイミングよく,このたびの投稿のテーマをいただきました。
当社の現在検討している内容を話させていただきます。
まず,投資にあたり「人,物,金,情報」と経営資源に振り分けました。
「人」に対しては,デジタル技術の革新,不況下における企業活動に,より能力開発する研修費投資
「物」デフレ経済,新商品開発に対応すべくデジタルシステムの強化として,CTPラインを構築する投資
「金」自己資本を高めるならびに,月次決算を改善する。短期借入金の繰り返しをやめるために返済する。
「情報」業界における売り上げ,仕入れを改善するために,各種異業種交流会へ手分けして出席してネットワークを作る経費に活用する。
以上,1億円を各分野に分割投資を検討しています。

(京都・遠藤写真工芸所 遠藤社長)


今,何に一番投資をしたいかとたずねられると,すぐに工場用地と答える。現在の工場は市の中心地域に近い商業地域の一角にあり,手狭な上,騒音等周辺地域への環境の問題で深夜の残業や交代制が今の工場ではとれないため工場用地の取得が必要である。しかし,近年土地が安くなったとはいえ1億円では希望の面積に足りない。
土地以外に投資をするなら。まず最初に人への投資。管理者教育,営業社員教育を5年くらいは継続実施したい。それと並行して今後の教育のシステム構築と昇給昇格制度の整備も急務。
次は業務管理システムの更新をして営業と管理部門の社員1人に1台パソコンの増設。カラーマネジメントシステム構築のため品質管理研修並びに標準化研修の継続実施と,それに伴う計測装置の増設と印刷機の品質管理装置導入。
生産設備への投資よりは人への投資と管理システムへの投資をしたい。
(商業印刷)


1億円自由にできたら? それは経営者自分自身の能力アップに使うべきだろう。自分が得意としているはずの分野で,自分よりもウマイことを考えている人がいたら具合が悪いのではないか? その人に仕事をさせて自分は投資する側に回る,といえるほどお金は貯めていないからである。
印刷物や電子媒体の制作をしているという点では,どこでもある会社に見えるかもしれないが,仕事のやり方がよそと同じことをしていては,よそより儲かることにはならない。DTPもITもオンデマンド印刷も,もう既に誰でもできることになっている。外見で何をしているかよりも独自のウマイ工夫をできるかどうかに成否がかかっているように思える。
特にITとか人材教育などのような,どの業種にでもあてはまることは,印刷業以外に手本があることが多い。だから付き合いの範囲を広げて,優良中小企業の仲間入りをしておくことが,サバイバルには一番ではないかと考える。
ね。金が金を生み出す魔法の仕掛けはないんだよ。
(匿名希望)


わが社は昨年から今年にかけてホワイトカラーである営業スタッフと業務スタッフへの,徹底的な再教育を実施しています。予算は100名の営業に対して1人100万円で総額1億円です。
あるコンサルタント会社と契約して教育してもらっているのですが,常時3〜4名のコンサルスタッフが常駐して,わが社の営業と一緒に顧客にまで同行することもあります。こうしてマンツーマンにより行動を細かくチェックしながら,教育してもらっています。
教える内容は目新しいことではなく,営業であれば基本に立ち返ったきちんとした販売行動であり,顧客対応力をつける内容です。デザイナー系の顧客も多いわが社では,特急や変更が日常茶飯事で,これへの対応力が営業の売りにでもあります。
しかし,用紙の当日発注の多さなど無駄が多いことも事実で,根本的には営業スタッフ一人ひとりの顧客への交渉力になります。それだけでなく,現場では生産できる力があるのに営業が売り切れないという最大の機会損失もあるので,菊半裁4色機を1台買うつもりでこれらが解消できる成果が出ることを楽しみにしています。
(東京・総合印刷会社)

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2003/07/04 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会