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DTPエキスパートで会社は変わりましたか

社員数は21名で今年の合格者を含めて10名となりました。
6,7年前には受験すること自体遠い遠い当社には関係のない話と思っていましたが,「事務用印刷からの転換を図る」という「絶対の目標・信念」でここまできました。
その努力もあって少しずつ「事務用印刷」は姿を消し「提案営業」「コンペに勝つ強い会社」に変身しようとしています。もちろん「DTP」だけで変身しているのではなく社員の熱心な研修会への参加など勉強の積み重ねもあります。
もしその時挑戦していなかったら会社はほぼなくなっていただろう,とゾッとしています。
私(社長)も今回更新試験を受けました。
社会は若い人の柔軟な頭脳と行動力を必要としています。
そのための基盤となるのが「DTPエキスパート」だと確信しています。

(匿名希望)


当社におけるDTPエキスパート試験への初期の取り組みは,今から7〜8年前プリプレス工程に詳しいメンバーから試み始めました。社内で5〜6名の合格者が出た後は,試験の難易度が高くなるなど受験に対してトーンダウンしてしまい,DTPエキスパートの受験者自体も少なくなってしまいました。
そんな中,今年度の会社方針・営業方針の一つとして,「全営業がDTPエキスパートの試験を受け合格する」というテーマを掲げました。そのことにより,既に合格しているメンバーが自らテキストや予想問題集を作成して受験する営業に渡すなど,取り組み気運が高まっています。
実際の合格者数は別として,会社の雰囲気がより良い方向に変わりつつある一つのきっかけになったことは間違いないと考えています。今後も継続して全社で取り組んでいきます。
(匿名希望)


DTPエキスパートにも対応しなければ…とは随分古くから考えていましたが,個人でやる気のある人に受けさせることはできても,組織的に取り組むにはかなりまとまった学習時間が必要そうで,どうしたものか思案していました。
しかしメーカーディーラーの人も資格をもった人が増え,ついに得意先の発注者の名刺に「DTPエキスパート」が刷り込まれるようになったので,社内勉強会や外部の教室を利用して受験の準備に備えました。
営業から現場まで関連した仕事に携わるもの全員とはいきませんが,受験を目標に相当数の社員が学ぶ意欲をもったことが最大の収穫でした。また模擬テストを受けさせてみると,社員の日常の言っていることやキャリアなど見えるところと本人の知識とがずれていることがはっきりしたことで,今まで気づかなかったそれぞれの適性を考え直すべきことがはっきりしました。
実際に受験したのは,まだ対象人数の半数で,合格者はその半数でした。しかし合格率が他社よりも良いか悪いかは別にして,4分の1が頑張ってくれたのが随分頼もしく思え,この戦士たちがいれば,これから先の環境やセキュリティなどのマネジメントに取り組んでいけるような希望をもてる会社になったことが,最大の収穫であると思います。
(大阪・匿名希望)


資格の取得に関しては以前から熱心に進めてきた。特にこれからの営業担当者には顧客をサポートできる資格が必要になる。そこで,DTPエキスパートの取得を義務付けることとした。
当初は入社3年目までに取得することとしたが,実際には入社した年の3月には最初の受験をして8割くらいが合格している。
当然のことながら社内は,勉強せざるを得ない雰囲気になっている。良い意味で競争になっていると思うが,なかにはついていけない社員もいるようだ。資格取得ができなければ,昇進・昇格にも響くので真剣である。
若い社員に追い上げられている中堅社員の泣き言も聞こえてくるが,特別にケアしようとは考えていない。ビジネスの場では結果がすべてである。
(東京・匿名希望)


DTPエキスパートの受験費用は全額会社が負担して,自己申告で受けられるようにしている。受験回数の制限は設けていないが,やはり自分から言い出して2度以上失敗すると次は言い出しにくいようで,受かってから報告にくる社員もいる。
大切なのは資格の有無ではなく,お客様をサポートできる力を身に着けることである。もちろん,資格を取得することで仕事に自信が付くという効果はある。さらに言えば自分の仕事に誇りをもってもらいたいと思う。
当社のHPでもDTPエキスパートの資格者の数はうたっているので,さらに取得者が出てほしい。そのための環境作りは進めていく。
(匿名希望)


当社で最初に受験したのは入社2,3年目のオペレータの女性である。まだ力不足ではと思っていたが,一発で見事に合格した。それに刺激されて,ほかのオペレータも取得に乗り出した。以前から受けさせたいと思っていた営業担当者も勉強会に参加するようになった。
目に見える変化としては,制作と営業のコミュニケーションが良くなったことである。お互いに通じる言葉で話すようになった。特にトラブルが発生した時に,きちんと対応策が話し合われるようになった。
次なる変化に期待している。
(匿名希望)


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2003/11/12 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会