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2004年はどんな年にしたいですか

売り上げ数字からは逃れられないのが経営のつらいところですが,それは当たり前として,新しいビジネスにチャレンジしていこうと思っております。昨年いろいろそのための準備をしましたが,今年はテイクオフの年にしたいと思います。
そのやり方として経営幹部を参加させないという決断をしております。経営の責任者として社長は入りますが,若い30代を中心にベンチャーチームとしてやるつもりです。

(3代目若社長)


正直に言えば,年々憂鬱になっています。
それでは人の前に立ってリードすることはできないので,それなりに新たな方向を模索してきましたが,なかなか新分野でビジネスの芽は出てきません。単に勉強に終わっているのが現実です。
ビジネスは立ち上がるタイミングがあるので,それまで我慢の時であるのは承知してますが,ある程度新分野も絞り込んでしまわないと,あれもこれもは許されない状況になってきました。つまり授業料を払って勉強してきたことの総括を迫られているわけです。
新分野のビジネスは,こちらの希望的な見方と,新聞などで良いように言われている話から漠然といだいていた期待というものがありますが,それらが本当はどうなのか,もう一度じっくりと自分で吟味できなければならないなと考えています。
自分が事業の責任者である以上,この瀬戸際は自分の決断に懸かっていると改めて感じています。デジタルプリントもクロスメディアも単なる勉強から脱皮して,具体的な手掛かりが得られる年にしたいですね。
(匿名希望)


営業には数字を達成すること,印刷技術を理解することを中心にやってみたが,厳しい環境下なかなか達成できないのはどこも同じで,それを追求すると当人たちは苦しい弁明(言い訳)を繰り返す。管理職や幹部もやり方が悪いとはいうものの具体的な指導ができず,成績が下がれば報酬も下がるという,悪い循環から出られない。
そこで営業には各自の得意先の研究を徹底させ,得意先の業務の内容と自社の仕事内容の関係を分析発表させ,何を提案し,何を根拠に売り上げを立てるかのプロセスを討論させ,結果報告することに時間を割くようにした。それは,得意先を本当に理解させることと,提案力の訓練が目的である。
その会議では,売り上げより戦略性を重視する,考える営業の実践を始めたが,実はもう一つ大きな目的が隠されている。
今までは能書きより行動という上司が多く,売り上げ増減の本当の原因や得意先の本当の動きが分からず,新たな作戦やどうするかの判断を下せる上司,管理者がいないことである。営業報告会は管理者への訓練の場でもある。私にとっては後者のウエートのほうが重い。
(九州・中堅会社)


細心にしてかつ大胆に
もともと体力のない状態からの出発だったので,世間の不況風を100パーセント受け,いつも寒風の中での経営という状態が続いていた。この状態が数年続くと,次第に「これ以上下がりようがない」という居直りに近い気持ちが湧き上がってきた。「来年はこれ以上下がりようがないから積極的に行こう。もともと苦しさには親しんでいるが,われわれは金属疲労ではない」という,いわば開き直りに近い運営を行うことにした。
自らの力で事態を打開していく積極性と,大胆なアクロバット的発想で2004年を乗り切る足腰を鍛えたいものだ。細心にしてかつ大胆にをテーマに歩んで行きたい。
(匿名希望)


個人情報保護法の成立を受けて,総務を中心に情報収集をしてきましたが,下期に個人情報の取り扱いに関するプロジェクトを立ち上げました。当たり前と思っていたことを変えなければならなかったり,とっくにできていると思っていたことが不十分だったりと,意外なほど時間が掛かりますが,十分な成果が上げられそうです。
この余勢をかって2004年にはプライバシーマークを取得することに決めました。品質ISOは既に取得していますので,マネジメントシステムの考え方のさらなる定着にもつながると考えています。
設備投資が一段落した中で,情報セキュリティのための投資が重要になってくると思います。さらに,教育が重要になってくるので,そのための費用も投資と考え,積極的に行うことを決めました。
(匿名希望)


2003年は阪神の活躍で受注が増えて当社としてはホクホクでした。
通常のデザインのものが阪神バージョンに変更され,それも急ぎが多かったので,値段より納期でした。ただ途中で例年同様成績が急降下するのではないかとハラハラしました。大きな起爆剤もなければ提案力もない当社にとっては,棚からぼたもち式は実にありがたい。
2004年初詣祈願も初夢も,やはり「阪神3位以内,優勝戦線死守」。
(大阪・バブル社?)


当社は特定の顧客に対してはダイレクトマーケティングの分野に踏み込み,フルフィルメント・サービスを提供できるところまできて,業績を伸ばしてきました。
2003年には,それらを独立の事業として,自社データセンターの拡張,コールセンターの設置など,インフラの強化・整備にも着手することができました。
2004年は,これらの実績を踏まえて,データマイニングやコンサルティングサービスにまで広げていきたいと思います。コンテンツ企画・制作などは,協力会社との連携を強めるとともに,自社コンテンツの制作も視野に入れて,新たな体制・戦略を確立したいと考えております。
WebやEメールなどに限らず,紙媒体も含めたメディアミックスの自社発信を計画しています。
(匿名希望)


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2004/01/05 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会