ICCプロファイルをベースにしたカラーマネジメントは業界にかなり定着しつつある。今後，JAPANカラーやJMPAカラーといった標準印刷色への対応といった観点でもCMSツールの重要性は増すだろう。
CMSソフトの最も基本的かつ重要な機能は，測色データからICCプロファイルを作成することであり，これはCMSソフトが登場したころから変わっていない。しかし，実績を積み重ねるなかで完成度を高めつつあり，drupa2004では新製品の投入あるいは大幅な機能強化の動きが見られた。キーワードとしては，6色や7色などの多色分版への対応，デバイスリンクプロファイル作成機能などがあり，測色機についても大量のカラーパッチを高速かつ簡便に測色できる新機種が投入されている。
今回のミーティングでは，drupa2004で発表されたCMSツールから，世界的な計測器メーカであるX-Rite社とGretagMacbeth社のツールを紹介する。

●X-Rite Pulse ColorElite System/DTP70

OEMでCMSツールを提供していたX-Rite社が満を持して投入する自社開発ソフト。新たに特許を取得したCMS技術を利用。かつてないほど高速にカラーチャートを測色できるDTP70も紹介。

●ProfileMaker5

CMSソフトの定番であるProfileMakerがバージョンアップ。ヘキサクロームなどの多色分版（最高10チャンネル）やデバイスリンクプロファイル作成モジュールなどが追加。デジタルカメラ関連機能も充実。

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