本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

画像データの色再現と標準化動向

〜異なるシステム間における色の情報交換と再現性を探る〜

テキスト&グラフィックス研究会 tech Seminar

開催日時 2004年10月7日(木)
13:00-17:00(受付は12:30より)
趣旨  従来の印刷工程は,スキャナ入力や校正刷りが主流であったが,最近ではデジタルカメラのデータ入稿やモニタ,プリンタによる校正が利用されている。したがって,それらの各デバイスが表現する色の範囲であるガモットの違いや特徴を理解することは,製版・印刷業務を進めるうえで重要になる。

 一方,印刷の基本色となるCMYKやディスプレイのRGBなど,作り出す色の範囲を色空間(Color Space,カラースペース)という。色を表すための考え方には,xyz色度図や三次元直交座標を用いるLab色空間などがあり,機器に依存しない中間的な空間値であるLab表色系は,カラーマネージメントでも活用されている。

 本セミナーでは,画像の評価や再現性,色管理への取り組みのために基礎となる表色系の解説,標準化の動向,デジタル撮影から印刷工程を中心とした各デバイスにおけるsRGB,AdobeRGB,Japan Colorなどの色再現とカラーマネジメントの特徴について探っていく。

構成と内容

[講師や時間割はやむを得ず一部変更する場合がございます]
●13:00-14:00
 画像データの解析・評価と色の再現性

 ・画像評価のしくみと種類,感性を考慮した画像の再現性

千葉大学 情報画像工学科 教授 三宅 洋一 氏
[講師プロフィール]東京工業大学教授(併任),専門分野は画像情報の処理,色彩計測,解析など。日本写真学会,日本鑑識科学技術学会,日本光学会,画像電子学会,電子情報通信学会,IS&T等に所属

●14:00-14:55
 色情報を数値化するカラーモデルと測色の動向

 ・Lab表色系の色空間立体イメージのしくみ,色品質の評価とプロファイル作成動向
          エックスライト株式会社 グラフィックアーツ

セールス・マネージャー 中込浩之 氏
[講師プロフィール]印刷会社のプリプレス部門にて,スキャナーオペレータ,画像処理システムのソフト技術を担当後,グラフィックアーツ製品,測色器の販売業務に従事

●15:10-16:05
 拡張色空間の標準化動向と広色域ディスプレイ

 ・モニタの標準色空間sRGB〜拡張色空間動向,グラフィック用途向け広色域モニタ
          三菱電機株式会社 先端技術総合研究所

マネージャー 杉浦 博明 氏
[講師プロフィール]三菱電機株式会社 先端技術総合研究所に所属,画像入出力技術,映像信号処理技術,カラーマネージメント技術に関する研究開発に従事。工学博士。JEITAカラーマネージメント標準化委員会の委員長をはじめJEITA,JSAの各委員会に所属

●16:05-17:00
 デジタル撮影から印刷工程における色再現とカラーマネジメント

 ・デジカメ,モニタ,プリンタ,印刷機のガモットによる色再現と印刷工程の標準化

株式会社プロ・バンク システムプランナー 庄司 正幸 氏
[講師プロフィール]コマーシャルフォトスタジオ「プロバンク」に勤務。CMSの普及活動に従事するMD研究会にも属し,CMSおよびCMSワークフロー構築のサポート業務を行なっている

会場 社団法人日本印刷技術協会 アネックス3階研修室
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
参加費 JAGAT会員 15,750円 / 一般 22,050円
参加費振込先 参加費は下記口座にミーティング開催日の2日前までにお振り込み願います。なお,お申し込み後の取り消しはお受けできません。代わりの方のご出席をお願いします。
  • 口座名:(社)日本印刷技術協会
  • 口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
申込み 申し込みの請求,内容の問い合わせは下記へご連絡ください。

社団法人日本印刷技術協会 研究調査部 テキスト&グラフィックス研究会担当
電話:03-3384-3113(直通)

または、 申込書 を出力して FAX(03-3384-3481)にてお申し込みください。
テキスト&グラフィックス研究会メンバーの方へは別途送付しておりますメンバー用の申し込み用紙をご利用ください。

主催 社団法人日本印刷技術協会

2004/10/04 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会