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夏休みをどう過ごしましたか

日ごろ暮らしている都会やビジネスの関連では,日本は土地代が高いし,ビジネスの制約も多くあって,いろいろな案件を突き合わせていくと,何か新しいことをしようとしても考え方が次第に閉塞してくることがある。
夏休みはそのような日ごろの制約条件と全く関係のないところで過ごすようにしている。そうすると,日本はけっこう広いと思う場合もあるし,道路網の整備が進んでいて,離れた場所であると思っていたところが意外に近いことに気づいたりする。また,日ごろは気にしないさまざまなビジネスにも目が止まることがある。
つまり,書面や情報だけでは分かりにくい部分が意外に多いのだ。夏休みで自分を全くフリーな状態にすることで,情報からの束縛から逃れられ,四角い頭を丸くすることができるような気がする。

(匿名希望)


仕事の関係で,なかなか夏休みが取れません。涼しくなってから山に行く予定です。
今年の夏は,アテネ・オリンピックで寝不足気味で弱りました。仕事で居眠りはできませんが,電車に乗るとすぐに居眠り状態で,乗り越しもありました。社内では仕事疲れの人まで「オリンピック疲れに」されてしまった夏でした(笑)。
ところで閉会式を見ながら,最後に五輪旗が北京市に渡され,改めて「そうだ次回は中国・北京」だと認識をしました。
1964年の東京オリンピック前夜の日本と同じで中国経済はこれまで以上に「イケイケドンドン」でしょう。中国のパワーとマーケットを考えると恐ろしくなりました。
印刷にも大きな影響があることは明白です。欧米だけを見ていたときは,国際性に乏しい印刷は海外の影響は受けないという固定観念からほとんど気になりませんでした。ところがアジアの成長,ことに中国の急成長は印刷も例外ではないことを肌で感じております。
日本に「脅威とチャンス」をもたらすことは必至でしょう。

2008年の北京オリンピックが楽しみでもあり,心配でもあります。
(某印刷会社・部長)


夏のこの時期,私はこの4,5年はテレビも電話もない,もちろんインターネットもないところで3日間過ごします。午前中は運動を兼ねて付近の山や川沿いを歩き回り,午後は読書というパターンです。仕事のことはいっさい頭から追い出すようにして,読む本も仕事とは関係のない小説やノンフィクションなどです。そうすると,だんだんと頭がすっきりしたような感じになります。
そして,仕事に復帰が近い3日目の午後には,自然とあの仕事はこうしよう,あれはこうしてみよう,あの仕事はあの人にこういう形で頼んでみるのがいいかもと,さまざまな考えが湧き出てきます。それら思いついたことをメモして,夏休みは終わりです。
普段の情報洪水から逃れて,年に一度頭の中をリセットするのが,私にとっての夏休みです。
(匿名希望)


私のようなオールド世代にとっては,しゃれた夏のバカンスというようなものはなく,夏休みといえばお盆,法事と相場が決まっている。以前は義務的な感情で行っていた年中行事であるが,親類縁者を迎える立場になって考え直してみると,なかなか意味のあるものだと気づき始めた。こんなところにも世相は表れているからである。
少子高齢化の時代とあって,子供たちは非常に大切に扱われているし,高齢者も増えて,場所の設定にも食事にもいろいろと気をつかわなければならない。顔見知りであり,ある程度気心も知れた親類縁者だからこそ,子供が退屈しないように,また高齢者が体調を崩さないように自然に気をつかっている。
そのような気遣いはビジネスの場においても同じように当てはまることを夏休みの間に考えていた。最近はユニバーサルデザインが話題になるが,商品企画をする際にも,身近な人々の顔を思い浮かべながら,親身になってっていかなければならないという気がした。
(匿名希望)


今年のお盆は10年振りの中学時代の同窓会が開かれました。
老後の楽しみにいろいろな手習いをしており,その話で盛り上がりました。
そんななかに,3〜4人から世の中によくある「自費出版」をしたという話がありました。振り返れば『自分史』をまとめる歳になったのかぁ,とちょっぴり寂しい思いで耳を傾けていましたが,その情熱に驚愕致しました。
デジカメで写真を撮り,文字をワーププロソフトで入力し,イラストも手書きであるが自分で書き,デザインは製作先のデザイン会社で相談しながら進めたこと,デザイナーさんからDTPということやPhotoshopの話も聞いたとのこと,そして自分でもデザインをしてみたくなり,パソコンを買ったこと,孫の写真を撮り本を作りたい等々…皆すごい情熱で,デジタルに弱い印刷屋の私はアナがあったら入りたい状態でした。恥ずかしいやら情けないやら,改めてシロートパワーの凄さを感じました。そして彼らの口から出てきたのは何と『印刷物って面白い!』でした。
(アナログ一筋の印刷屋親父)


実はまだ夏休みが取れないでいます。せめて金曜か月曜に休んで連休にしようと思っているのに,急ぎの仕事やらトラブルやらで休みが取れません。会社全体の休みはないのですが,3日間の休みを調整して取れるようになっていて,次々と休みを取って日焼けして出社してくる周りを見ていると,取り残された思いすらします。
得意先が休むこの時期に休まなくていつ休むのかと思うのですが,貧乏性なのか管理能力が足りないのか。休む人が集中すると休むに休めず,去年もこんなことがと秋の気配に後悔する今日この頃です。
(匿名希望)


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2004/09/14 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会