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コンテンツ活用などWebのリニューアル提案に使える仕組み

Webサイトをリニューアルする上でも、印刷用データや他のコンテンツを再利用するようなコンテンツビジネスを考え、新たな取り組みとして何ができるのかがある。
Webサイトは、目的により手間をかけずに効果を上げることができれば提案しやすくなってくる。また手間がかかっても目的とする効果が得られれば提案も受け入れてもらえる。

印刷会社にとってWebビジネスは印刷物の受注につなげるための提案ビジネスでもあるが、なかなか手間や効果を出すのが大変だということもあり、静的なHTMLページの作成で終わるケースが多いのはないか。
しかし最近は、Webの利用目的がかわりつつあり、単なる情報発信ではなく、ビジネスにつなげるための入り口であり、また販売を促進するための入り口になりつつある。
このような状況では、Webもよりトランザクションとして利用されるようになり、バックエンドのシステムの操作画面的な利用の位置づけにもなってきている。
量販店では、販促効果を上げたり、直接販売するようなこともある。

このような状況の中で、印刷物の受注だけではなく、いかにWebへのコンテンツ活用などの提案を手間をかけずに効果的に行えるかは重要な要素となってくる。

(関連セミナー「WEB再構築やコンテンツ活用の提案要素 〜コンテンツ活用などWebのリニューアル提案に使える仕組み〜」

デジタルカタログの活用

印刷物イメージで見れるデジタルカタログがあるが、これをどのように使うかは提案のヒントになってくる。通販会社がデジタルカタログで直接販売するために利用しているかと言えば必ずしもそうではない。Webを利用していかにカタログ請求につなげるかが利用の目的の場合も多い。カタログが多く出ることで売り上げが増えることになる。
このような利用にデジタルカタログを利用すれば印刷物の受注も増えることになる。このような提案は、いかにカタログ請求につなげるかといういう部分で、デジタルカタログを利用する仕組みである。
学校で学校案内をデジタルカタログで掲載することで、資料請求が増え受験生が増えた例もある。

販促に動画を活用するには

商品の解説や取り扱い説明に動画を利用する場合でも、ただ単に動画を利用すればいいと言うわけではない。動画はどこに必要な部分の解説や説明があるのかがわからないのでは意味が無く、ただじっと見ている人は少ない。必要な部分がすぐに出てくれば効果的な利用が可能になる。
最近では動画に目次(インデックス)をつけるようなツールも出てきている。解説や取り扱い説明に利用されている動画のインデックスを抽出できれば、説明の部分で動画を呼び出して使うことができる。

商品の紹介などで利用されている動画をWebで目次をつけて利用することも可能になる。
また解説と同期してPowerpointのようなプレゼン資料を見せることができるツールも出てきている。商品解説とプレゼン資料を同期したり、セミナーなどの話とプレゼン資料を同期するような利用も可能になる。
今眠っている動画や簡単に撮れる動画を利用して簡単に手間をかけずに、すでにある静的な情報と連携することで効果のあるサイトにすることも可能である。

フラッシュを利用し達成率を上げるための誘導効果

商品を販売したり予約をしたり、また資料請求につなげるためにWebサイトでいかにエンドユーザを誘導するかは大切な要素である。
デジタルカタログを利用して紙のカタログ請求を上げるのもひとつであるが、操作性や見易さなどを工夫して目的のところに誘導する方法も増えている。フラッシュを利用したサイト作りは誘導効果を狙ったものが増えている。
ネット通販では、見ながらいろいろ商品の絞込みを行えさらにそのまま色を変えたりコーディネートを見せたりさせることで、商品の購入への到達率を上げることができる。

特に購入の最終段階での操作では、ショッピングバスケットに入れてから購入するさいにいろいろと入力をさせるのが今の仕組みである。しかしここで入力ミスなどの操作でいったりきたりしているうちに面倒になり購入をやめてしまう場合も多いという。これを操作をガイドなどで誘導しながらミスればすぐに誘導していったりきたりせずに必要な購入手続きを済ませる操作にフラッシュを利用する方法がある。これで実際に購入が大幅に増えた例もあるそうだ。

航空券の座席予約にフラッシュを使用して座席予約をしやすくして乗客数を増やす工夫をしている航空会社もある。煩わしい操作をなくして簡単に座席予約ができれば利用客も増える。
同様に生命保険などのメニューの選択にもわかり易い操作と説明で利用客を増やす工夫も出てきている。担当営業や窓口に相談せずとも自分で条件を入れて選んでいけることが重要で、しかも迷わず誘導できる操作性が大切である。このような用途に今フラッシュ利用が増えてきている。
ここでもやはり最終的に資料請求などにつなげたり、デジタルカタログをダウンロードさせるなど紙メディアとのつながりが大切である。

2005/06/28 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会