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よどみなき生産を目指して

日本の製造業は海外からのコストプッシュや国内市場の縮小という厳しい条件にもかかわらず、サービスや顧客満足度を向上して信頼を高め、また海外に負けないようなかつてない生産性を得ようという挑戦をしている。かつては日本の技術革新は海外の技術開発に依存する面も多かったが、新たな技術に期待をかけるだけでなく、その組み合わせや使い方に独自の創意工夫が重要になっている。

印刷においても、これまでは制作工程ごとの技術革新でも生産性・品質ともに効果が十分にあったのが、デジタル化やCTP化で工程が統合される流れも来るところまで来ると、狭い意味の工程内をいくら工夫してもそれほど効果が期待できないところにきている。そこで工程間の連携をよくすることに焦点が移って、XMLとかPDFとかJDF関連の開発に積極的に取り組まれるようになった。

従来のアナログ工程では工程が変わると、そこでは材料も設備も異なる異質の生産システムに仕事を引き継がせることが必要で、それに伴って新たなセットアップや手配という準備作業が必要になった。この段取りと作業予定の組換えがあるために工程管理は複雑になり、作業の滞留や材料の無駄が発生した。しかし各工程ともに各設備はプリセットでき、ネットワークで管理されるようになってくると、印刷関連作業も一貫化やCIMを目指すことができるようになる。今はその門口にいるような状態である。

すでにDRUPA、PRINT、JGASなどでは、これら生産の一貫化やCIM化のために重要な技術は紹介されているが、それらを「よどみなき生産」という視点でおおまかな骨格として捉えると、以下のようなシナリオになるであろう。印刷の各分野での取り組みもこの骨組みに合わせる努力によって、さらに高い生産性を得られるものへと大きくステップアップできるのではないだろうか。

●ワークフローはネットワークの中にあり
オープンシステムとして出発したDTPの宿命として、作業場所が異なるとフォントがないというトラブルがあった。これは出力ファイルのPDF化によってある程度解決でき、さらにPDF化は数々のメリットによって潮流となった。ネット上の協同作業構築のためにはどこでも同じようにフォントが使えることが必要になるが、フォント流通にも革命が起きつつある。
ページ制作では流し込みの効率化のために、データを別のコンピュータで前処理して自動組版を指向するような流れである。この前処理のデータの変換の簡易化や迅速化や、また前処理とレイアウトシステムの連携などが課題になっている。
ページ制作から出力指示に至るフローはDTPワークフローとは別に行われていたが、いずれもネット上で進展し、またJDFのようにオープンな情報交換で、従来印刷にもデジタル印刷にもつながるような方向がでてきた。
このように印刷制作の今までのボトルネックはネットワーク上で解決され、ネットワークの中に印刷制作の適切なワークフローを築こうという競争の時代に入りつつある。

●夜明け前のデジタル印刷
世界的には盛り上がっているデジタル印刷であるが、日本国内に限っては足踏み状態に見える。2005年には明細書のバリアブル印刷が多く立ち上がったように、状況は確実に進展している。デジタル印刷機も各社新たな世代が投入されるようになった。

●印刷加工の一貫化と高付加価値化
枚葉印刷機は両面多色に移行するだけでなく、印刷機上でのインキジェットによるバリアブル印刷、表面加工などのインライン加工、紙以外の素材への高級印刷など、ワンパスで最大の付加価値が得られるようなシステム化が重要視されるようになった。

いよいよ開催!! 2005年12月14日(水) JAGAT トピック技術セミナー 2005

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2005/11/17 00:00:00


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