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色を総合的に考察、評価するために…

 画像データや印刷物製作工程がデジタル化したことによって、色情報は他分野と横断的に扱えるようになり、その必要性も増している。モニタやプリンタ、印刷など異なるデバイス上で色を合わせるためのカラーマネジメントシステムはその典型として総合的に認知されている。

 従来、伝統工芸、服飾、放送、印刷その他多くの分野では、それぞれ独自の色に関するノウハウが積み重ねられてきた。例えば、印刷製版における色の知識は、CMYKや網点に関するものが固有に存在していた。しかし、今日では各分野のデジタル化により、色情報が共有できるようになった。また、印刷とWebなど異なるメディアでの色世界のインタフェースが必要な機会が多くなり、よって制作内部でも標準的な色彩理論の重要性が高まっている。

 一方、制作工程では使用されるモニタやプリンタをカラーマネジメントしていても、周囲の照明や着ている服の色、印刷する材質の特性などを配慮しないと効果がでない場合もある。

 このように、印刷物作りがデジタルカメラからCTPまで一貫してデジタル化していくと、知識も一貫していないとトータルなマネジメントができなくなる。そのためには色についても、人間の眼の仕組みから知覚、表色系、配色心理、発色のメカニズムまで、総合して考察・評価できるようにならなければならない。

 今後、印刷など色の世界に携わる人材は、従来の印刷製版の知識の範囲内だけで色を考えるのではなく、色の総合的な判断力をもつために色を科学的に捉えるようになる必要がある。

関連情報:色の知識と見え方の科学

2006/05/22 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会