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ブログの普及

ブログとはWebのページにlog(記録)するということで、ウエブログサービスのことである。特徴の一つとして、ユーザーのPCがネットに接続されていれば、WindowsでもAppleそのほかOSを選ばないことが挙げられ、携帯電話からの投稿も可能である。

現在では、さまざまな無料のウエブログサービスが提供されている。たとえば、各プロバイダーは会員向けにウエブログサービスを提供している。また、独立した無料のウエブログサービスとして、「はてなダイアリー」や「ココログ」などいろいろなサイトが運営されている。

従来のホームページが送り手からの情報を一方向的に発信するだけだったのに対して、ブログは双方向型でコメントとトラックバックと呼ばれる便利な機能が用意されている。

コメントは、自分がブログに投稿した記事を読んだ他者がその場に発言を書き込む機能。トラックバックは、他人のブログの投稿記事に、自身のブログで言及したことを通知する機能。そのことで、逆に他人の記事から自分の記事へのリンクができる。従って個別のテーマに関し、容易にコミュニティが形成されることになる。

最初に始まったのは英語圏だが諸説あって起源はよく分からない。米国では、2001.9.11の同時多発テロ以降 急速に広がったとされている。一般的なブログに加えて、ブログを利用した個人ジャーナリズムが台頭した。ここでは自己を語るのではなく、社会問題を自己の責任で論評して多くの他者が共感するブロガーが登場した。

日本でも評判をよんでいるブロガーもいるが、多くの場合は個人的な日常の記述のやり取りが多いようだ。しかし、最近では研究会や協同型社会への貢献を目指すもの、学生の就職活動へのブログ利用などいろいろユニークな活動が見られる。当然のこととして、ブログの広告利用も活発化してきている。

不特定多数のアグレッシブなコミュニケーション:ブログの本質は、個人の考えや画像を双方向性を保って広く公開できるばかりでなく、多くの検索エンジンが検索対象として整理してくれる。これからの時代、コミュニケーションのマナーだけでなく、個人の文章力や表現力、分析力、創造性が新しいコミュニケーション手段によって向上することを期待したい。

2006/05/29 00:00:00


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