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印刷会社によるWeb出版サービス(テキスト&グラフィックス研究会 速報)

株式会社東京文久堂 代表取締役 林田 桂一 氏

東京文久堂では、Webと印刷を融合させるような事業展開を目指している。2005年6月にプライバシーマークを取り、11月にはISO9001の認証を取得している。設備としてゼロックスのドキュテックとドキュカラーを1台ずつ保持している。
他の印刷物はすべて外注している。社内では制作からデータの管理、データ出力までをおこない、その後は他の印刷会社に依頼している。

ぷりパブ

ぷりパブは、プライベートパブリッシングの略で、一般ユーザーを対象にしている出版サービスである。一般ユーザーがWebサイト上の入力フォームからテキストデータや、Wordで作った文書や画像を入れる。
このデータは東京文久堂のサーバ内で自動組版をおこない、その結果をPDFとして生成し、PDFをメールで閲覧できるような形にしている。データはXMLデータに変換しており、瞬時に縦、横、文字の大きさ等を変えることができる。受けたデータは、PDFで何度でも校正してもらうことができる。何度も校正した後、発注すると、1冊から作ることができる。今は1冊2,000円から販売している。
現状、どういう人がやっているかというと、ブログをやっている人が半分以上になってきた。ブログをどうしても出版したいという人が、本当に1冊から発注してくる。

出版Web工房

NTT出版では、この仕組みを利用し「出版Web工房」というものを始めている。入り口はNTT出版だが、中身は東京文久堂のサイトと同じ内容となっている。
NTT出版では、NTTグループの研究者向けのレポートとか、出版したい人のプレ出版のようなものも考えているようだ。プレ出版として安く仕上げ、売れるかどうかを市場調査するということにも使うようだ。
NTT出版は、独自のユーザー会誌を持っている。これは20万会員に配っている冊子である。そこにはWeb出版と、その広告を全面で打っている。そういうふうにして、少し効果が出てきているという状況である。

オンデマンド印刷とWebシステムを連動するというのは、これからますます重要になってくるだろう。

2006年5月9日T&G研究会拡大ミーティング「印刷会社によるWeb出版サービスの展開」より(文責編集)

2006/06/05 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会