JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

有料雑誌の販売へ踏み出した電子書籍ビューア「bookpic」のこれから

美術出版ネットワークスは5月8日、ソーシャル連携+HTML5対応の電子書籍ビューア「bookpic」において、新たに投票機能を実装、同時にストリーミング方式による雑誌の有料販売を開始した。

強みはソーシャル連携、ページ拡散で露出増をねらう

月刊誌『美術手帖』などで採用されている電子書籍ビューア「bookpic」は、誌面上に書き込んだコメントがtwitterへ反映されるソーシャル連携が特徴。2011年8月にパイロット版としてスタートしてから約1年が経ち、有料販売をスタートした。まずはグループ企業である美術出版社が発行する『美術手帖』やワイン専門誌『ワイナート』を取り扱い、今後は参加出版社を広げさまざまなコンテンツを追加していく予定。『ワイナート』は紙版1800円を800円で、『美術手帖』は期間限定価格で販売する。

→リリース:
誌面上につぶやき可能なソーシャル電子ビューア「bookpic」が新機能「Vote!(投票)ボタン」を搭載、同時に有料販売をスタート

数多くのタイトルが登場し、すぐに埋もれがちな電子書籍は、リリースした後の露出が売上を左右するとも言われる。AppStore上であればランキングに入ること、またtwitterなどのソーシャルメディア上で話題になることなどがポイントのひとつとされる。

同ビューアでは、誌面上のつぶやきが書き込んだユーザのtwitterとFacebookのフォロワーに対象ページのURL付きで伝播する仕組みとなっており、ページを拡散することによって新たな購入の機会を創出することを目指している。

bookpic_20120509.jpg
図:boolpicの誌面。書き込んだコメントがtwitterへリアルタイムで反映される。

関連イベント

2012年5月18日開催
・電子書籍ビジネスの新潮流~ソーシャルプラットフォームの構築と、アプリ販売ヒットの裏側
美術出版ネットワークス 竹内寿氏/アドベンチャー 西川剛司氏

関連記事

・スマートフォン時代の電子書籍の作り方・売り方
・電子雑誌は紙媒体にプラスとなるか、HTML5でビューア構築

(C) Japan Association of Graphic Arts Technology