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3Dプリンタで制作した立体物は、情報メディアの一つと捉えることができ、その用途も印刷物と絡めて情報メディアのツールとして捉えれば更にいろいろなビジネス展開の可能性がある。
■最近注目を浴びている3Dプリンタは、今後市場が急拡大すると言われている。製造業を中心に建築・医療・教育・先端研究など幅広い分野で利用され、その用途は業界によって様々である。
製造分野では製品や部品などの「デザイン検討」「機能検証」などの試作やモックアップとして、建築分野ではコンペやプレゼン用の「建築模型」などの作成用途で使用されている。建物の模型を3Dプリンタで出力してお客様への説明に活用されている。
さらに経済産業省では、機械メーカーや金属材料のメーカー、それに自動車メーカーなどが参加する3Dプリンタの開発プロジェクトを開始するため、2014年度予算案の概算要求に必要な経費として45億円を盛り込む方針であることが伝えられている。
オンデマンドプリンティングサービスを提供しているキンコーズ・ジャパン(株)では、ビジネス、プライベート利用などの多様なニーズに対応する「3Dプリンティング」のサービスを開始した。
■立体物は、より多くの情報や実態を正確に伝えられる。メーカーにとっては、短期間により多くの試作を作成が可能になり、対象物の視覚化、具像化することができる。クライアントにとっても対象物の認識が容易になりコミュニケーションの向上が図られ、それに伴う意思決定の促進にもつながる。
■こうした3Dプリンタの活用には、いろいろなビジネスチャンスが考えられる。この立体物は、情報メディアの一つと捉えることができ、その用途も印刷物と絡めて情報メディアのツールとして捉えれば更にいろいろなビジネス展開の可能性がある。
例えばセールスプロモーション用の立体ポップ、販売促進のためのノベルティグッズなどが考えられる。3Dプリンタも個人向けに低価格帯の製品もリリースされ、精度を必要としなければ写真データからの作成も可能である。3Dプリンタのビジネスに取り組みやすい状況になっている。このことを踏まえれば是非取り組んでみる価値のあるアイテムであろう。
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