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見過ごされがちなICCプロファイルの重要性

日本の印刷条件に合ったICCプロファイル

 デジタルカメラが日本に普及し始めたころ、日本の印刷条件に適したICCプロファイルがなかったためアメリカの印刷規格であるSWOPを使用してCMYK分版した。その結果、当然のことながら絵柄が墨っぽくなった。
 その後、日本の印刷条件に適したICCプロファイルが開発されPhotoshopに載ったのがJMPA向けに作られたJapan Web Coated(Ad)で、オフ輪用の印刷プロファイルだ。Japan Web Coated(Ad)とSWOP とのCMYKの調子再現を比べると、SWOPの方が中間からシャドー側にかけて調子が墨に依存している。
 したがって、両者とも総インキ量が300%では印刷結果は異なる。某大手自動車メーカーの要望で現在のJMPAは総インキ量320%になっているが、特定のプロファイルがクライアントから指定されない限りは、Photoshop付属のJapan Web Coated(Ad)をJMPA向けに使用して何ら問題はない。また、Japan Web Coated(Ad)はオフ輪向けのICCプロファイルであり日本の標準はJapanColorである。

『JAGAT info2月号』より抜粋

2007/02/13 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会