印刷現場では問題なく印刷されているとインキとエッチ液の相性の良し悪しはわからない。トラブルを解決しようとすると、印刷機の機構に合ったインキとエッチ液の選択が重要である。
テストを繰り返すことで、トラブルが起きたとき、印刷機の湿し水装置とインキ・湿し水といった材料はどういうものを使っているかでそのトラブルの原因がおおよそ判断できるようになってきた。そして、その中でインキを交換するのか、またはエッチ液を交換するだけで解決できるのかということが以前に比べると判断しやすくなった。
市場に出ているインキを分析すると4種類に分類できる。 時間が経過してもあまりインキの中に湿し水が入らないタイプ。早く乳化するが少なめのところで安定するタイプ。時間が経過しても乳化し続けるタイプ。初期には乳化するが、ある程度多めのところで安定するタイプである。
湿し水機構の違いにより湿し水の管理の仕方に差が生じるため、1種類のインキでそれぞれタイプの違う給水装置をカバーできれば一番都合がいいが、なかなか難しいところである。
モルトン方式のときのエッチ液の成分はアラビアゴムとリン酸だった。それから、連続給水装置がでてきてアルコールを使うようになった。 連続給水装置でアルコールを入れる理由は水の表面張力をさげるためで同じローラーニップで回転したときに水の運搬量が大きく違ってくる。 最近ではエッチ液もさまざまなタイプが出てきている。
湿し水機構には材料との相性がある。したがって、湿し水機構とインキのタイプ、湿し水の給水効率の組み合わせが重要なポイントといえよう。
まずはいろいろな湿し水、インキがあるのでそれらの特性を知ることが第一である。
「JAGAT info」2007年8月号より一部抜粋
2007/09/04 00:00:00