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レイアウトデザインの考え方

レイアウトデザインとは、ターゲットに伝達すべき情報を、文字や写真、イラストなどの視覚エレメントとして表現する作業である。広告宣伝の印刷物においては、情報自体を理解しやすいように整理・編集する情報デザインと、情報内容の重要性を視覚的に表現し、認識させるためのレイアウトのプロセスがある。

レイアウトデザインの考え方やプロセスについて、スタジオ・ファクトリーツーの高柳ヤヨイ氏に研究会でお話を伺った。

レイアウトデザインに必要な基礎知識

レイアウトデザインを行うには、基礎は大切である。基礎あってのレイアウト構築なので、デザインや印刷に携わる人、ディレクションに携わる人も、基礎を理論的に考えてレイアウトができるようにしてほしい。

レイアウトのゴールは、例えばチラシを見てお客様が集まらなければ意味がない。格好良いデザインを考えたとしても、それが機能しない場合もある。なぜ機能しないのか、なぜレイアウトは良さそうに見えて良くないのか。戻ってきた校正を見て、なぜ赤字が入るのかわからない人は、理論立ててもう一度情報を整理したり、プロセスを見返したりすることが大切である。

また、DTPもWebのレイアウトも考え方のプロセスは一緒である。現在は同時進行で、パンフレットとWebの両方を作らなければならない時代になってきている。デザイナーもそれらを加味して、紙面レイアウト、Webレイアウト、両方に行けるようなレイアウトを考えていくことが多くなっている。

レイアウトとは何か?

レイアウトは視覚エレメント(文字、写真、イメージ等)を紙面やホームページ上に配置する技術のことである。視覚エレメントで大切なものは、ターゲットに対してうまくコミュニケーションを図るために、エレメントを配置することである。
肝心なのはコミュニケーションがよくとれること、すなわち良いレイアウト制作に最も必要なことは、情報を整理することである。

今の時代は、時間を急ぐばかりに情報を読まない人が多いが、必ずレイアウトする情報は読まなければならない。読まない限りは伝えられない。読めば読むほど、内容が見えてくるので、情報を整理してコンセプトを考え、視覚エレメントの調整というレイアウトデザインの進め方をする。


(続きはJagat Info 2007年12月号、詳細報告はテキスト&グラフィックス研究会会報 Text & Graphics No.264に掲載しています)

(テキスト&グラフィックス研究会)

2008/01/27 00:00:00


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