コダック株式会社(社長:堀 義和)は、肉眼では識別できない高速度現象を撮影するための高画質デジタル高速度カメラ「コダック エクタプロ CR イメージャー モデル 2000」(CR 2000)を9月1日から発売します。
このカメラは、すでに世界中の自動車の衝突試験で広く採用されている「コダック エクタプロ HG イメージャー モデル 2000」(HG 2000)のデジタル イメージング テクノロジーを継承しています。
CR 2000は大学や企業などの研究開発機関および品質管理部門などにおける製品信頼性テスト市場向けに開発されました。記録速度は24ビットカラー画像または8ビット白黒画像で毎秒最大2,000コマです。電子式シャッターによって動きのブレを防ぎ、アンチブルーミング機能によって輝度の高い状況でも画質が低下せず、安定してシャープでクリアーな画像が得られます。
CR 2000はWindowsTM CE対応のキーパッドからタッチスクリーン画像により録画、再生、シャッタースピード、記録速度、デジタルダウンロード設定、カラーバランスなど、さまざまな機能を設定することができます。操作が簡易なため、特別なトレーニングは必要ありません。また、イーサネットを介してパソコンからリモート操作することもできます。
CR 2000に記録されたデジタル画像はコンパクトなBayerまたはTIFFフォーマットでPCMCIA規格準拠の着脱式カード型ハードディスクあるはメモリーカードに保存することができます。また、後から詳細な解析をするために、イーサネットを介してパソコンに直接データを保存することができます。さらにNTSCまたはPALのビデオ出力も標準装備されています。
現在の研究開発や設計現場では、その用途が多岐に渡ることから、さまざまな輝度や色温度条件下においてもカメラの信頼性が求められています。CR 2000は、コダックが持つ最新のセンサー技術と画像マネジメント技術により、あらゆる条件下において最適な撮影をすることが可能になりました。
同カメラは超高速現象の撮影、解析用途として、自動車業界におけるエアバッグの動作解析や、エレクトロニクス、コンピューター間連業界におけるハードディスク装置の記録ヘッド動作解析などをはじめ、大学や企業の研究開発、半導体、医療分野、航空・宇宙分野などでの需要が期待されます。これまでコダックのデジタル高速度カメラは、その高い品質と性能が認められ、世界各国で高い市場シェアを誇っています。日本においても数多くのコダック製品が採用され導入例も多岐にわたっています。
<主な特長>
「コダック エクタプロ CR イメージャー モデル 2000」の主な特長は次の通りです。
512×384画素CCDセンサーを搭載。24ビットのカラー画像または8ビットの白黒画像を毎秒2,000コマ/秒の記録速度で撮影します。
2,048コマの画像を記録できる記憶装置を搭載しています。
コンパクトなBayerまたはTIFFフォーマットで画像を保存できます。
WindowsTM CE対応キーパッドのタッチスクリーンディスプレイを使って、録画、再生、シャッタースピード、記録速度、デジタルダウンロード設定、カラーバランスなど、さまざまな機能を設定することが可能です。
イーサネットを介してパソコンによるリモート操作およびパソコンへの画像データの保存が可能です。また、NTSCまたはPALのビデオ出力が標準装備されています。
低ノイズ冷熱機能により、レディモードまたはライブモードのまま連続運用を実現しています。撮影タイミングを設定しにくいラボ環境にも適応します。
X-Yカーソルにより、基本的な運動解析が可能です。
<品名・価格・発売日>
「コダック エクタプロ CR イメージャー モデル 2000」のメーカー希望需要家価格、発売日は次の通りです。
カラータイプ 870万円
白黒タイプ 813万円
発売日9月1日
(メーカー希望需要家価格に消費税は含まれていません。)
また、コダックのデジタル高速度カメラは、今回発売される「コダック エクタプロ CR イメージャー モデル 2000」を含めて、全部で次の4モデルとなります。
「コダック エクタプロ HS モーション アナライザー モデル 4540mx」
フルフレームで毎秒4,500コマ、分割フレームで毎秒40,500コマまでの撮影を可能にした業界最高速モデル
「コダック エクタプロ HG イメージャー モデル 2000」
100Gまでの耐G性能により、自動車の衝突実験など過酷な環境下での高速度撮影では世界で広く使用されているモデル
「コダック モーションコーダー アナライザー」
小型、軽量、簡単操作、低価格を実現したモデル
<主な仕様>
キーパッド:WindowsTM CE対応タッチパッド コントロール
(フィリップス社製Nino500パームPC)、ケーブル長約1.8m
センサー:512×384画素
レンズマウント:Cマウント
記録イメージ:24ビットカラーまたは8ビット白黒
記録時間:2秒(フルフレーム:1,000コマ/秒)、2.73秒(分割フレーム:2,000コマ/秒)
トリガーモード:トリガーポイント任意に設定可能(TTLおよび接点信号)
記録速度:NTSC:2000、1000、500、250、125、60、30 コマ/秒
PAL:2000、1000、500、250、125、50、25 コマ/秒
および外部入力
シャッタースピード:1,000コマ/秒で23マイクロ秒から983マイクロ秒まで、5マイクロ秒毎に設定可能
記録枚数:2,048コマ(標準)
再生速度:1、2、3、7、15、30コマ/秒(NTSC)
1、2、3、6、12、25コマ/秒(PAL)
データディスプレイ:日付、ID番号、IPアドレス、記録モード、
フレーム番号、トリガーモード、温度、X-Yカーソル、システム状況
イメージャーコネクター:メイン インターフェース:Single Mil-C-38999
RS232:Dサブ9ピンASCIIコマンドによる制御用
BNC:NTSCあるいはPAL、RS170ビデオ出力
サイズ:157(H)×112(W)×305(D)mm(ハンドル部を除く)
重量:5.8Kg(ハンドル部を除く)
<使用条件>
温 度
動作時温度:−10℃〜50℃
保管時温度:−25℃〜65℃
<電源>
入力電圧:DC22〜42V
消費電力:50W
<この件に関するお問い合わせ先>
報道関係者 広報部 大崎 TEL (03)5683-4860
ユーザー デジタル イメージング事業部
産業映像部 TEL (03)5683-7755
1999/08/16 00:00:00