富士写真フイルム株式会社(社長:宗雪 雅幸)は、製版データを刷版に直接出力する菊半サイズデジタルプレートセッター「Luxel PlateSetter T−6000」を発売します。
プリプレス工程のデジタル化の普及により、印刷業界の構造は大きく転換しようとしています。その中で、CTPは、フイルム出力を介さずに、コンピューターのデジタルデータから直接、製版をつくれるため、工程変革・コストダウンの切り札として大きな注目を集め、現在、その本格的な実用段階を迎えようとしています。
富士フイルムは、コンベンショナルPS版で蓄積された技術を活かし、独自の技術で感光層の硬化を行ったフォトポリマータイプデジタルプレートを発売、また、サーマルタイプでは世界に先駆けて本格的にポジタイプを市場導入し、高い評価を受けています。そして、これらデジタルプレートの特性を最大限に発揮させるプレートセッターをフォトポリマー、サーマル両タイプでラインアップ、平成11年6月には、菊全、四六全サイズに続き、菊半サイズのフォトポリマータイププレートセッターを開発発表いたしました。今回、菊半サイズのサーマルタイプデジタルプレートセッター「Luxel PlateSetter T−6000」を発表し、CTP分野での更なる商品構成の充実を図っています。
「Luxel PlateSetter T−6000」は、先行して市場導入している四六全サイズのデジタルプレートセッター「Luxel PlateSetter T−9000」と同様の光学技術、高回転のドラムを使用し、高い生産性を実現しています。また、富士フイルムサーマルプレートの特性とマッチングした開発を、設計段階から行っています。さらに、定評のある高速マルチパーパスRIP「CelebraNT RIP」と接続することにより、セッターのポテンシャルが最大限まで発揮でき、RIP演算から出力まで短時間での処理を可能にしています。
富士フイルムは、菊全、四六全サイズよりお求めやすい価格でCTPシステムの導入が可能となる菊半サイズサーマルタイプの「Luxel PlateSetter T−6000」とフォトポリマータイプの「Luxel PlateSetter P−5600」を合せて実用化することにより、お客様の様々なニーズに応え、今後の本格的な印刷分野のCTP化に向け攻勢をかけていく予定ですので、ご期待下さい。
<主な特長>
1.高速回転ドラムと32チャンネルマルチ露光方式との組み合わせにより、最大で
1時間に16版(菊半/2438dpi)という高生産性を達成。
2.再現性、安定性、そして使いやすさでサーマルプレートの最高峰として評価の高い
富士フイルムデジタルプレート『LH−PI(ポジタイプ)/LH−NI(ネガタイプ)』に
最適化された機構を装備し、最高レベルの品質を再現。
3.版をオートローディングするプリセット機構、抜群の高精度を可能にする内蔵パンチング機構(オプション)など、正確かつ効率的な作業をサポートする機能を搭載。
<発売時期>
1999年12月(予定)
<販売価格>
20,500,000円(予定)
<仕様>
・ 出力形式:外面円筒型出力
・ プレートサイズ:最大830x645mm
最小467x394mm、324x492mm
・ プレート厚み:0.15〜0.3mm
・ 解像度:1,200/2,000/2,400/4,000dpi
・ 露光光源:32チャンネルレーザーダイオード(IR830nm)
1999/09/06 00:00:00