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コーレー株式会社

コーレー株式会社
【会社概要】

 

住所

 

神奈川県横浜市港北区新横浜2−2−3
年商

 

78億円
従業員数

 

360名
主な仕事内容

 

チラシを中心とした商業印刷物全般
設備概要

 

フルカラー/モノクロデジタルプリプレス
オフセット印刷(輪転機/枚葉機)
製本加工
特色

 

フルデジタルの制作環境をいち早く構築し,シームレスなデジタルワークフローを実現。これを土台として,クライアントのニーズに密着したサービス展開を図る。 CTPの運用事例も豊富。製作会社と関係印刷会社とを通信(SkyCast)で結び,一冊の雑誌を2カ所でCTP出力,印刷した実績あり。

【CTPの概要】

 

導入機種

 

PT-R8000
導入時期

 

1999年3月
フロントシステム

 

レナトス(ただしニューズキャスターからCT/LWデータを渡しているためレナトス上でのデータ編集は一切なし。データの信頼性が高く確認出力も不要)
使用版材

 

富士フイルム製サーマルプレートLH−P1タイプ
出力版数

 

4500版(2000年6月実績)

1.CTP導入のねらい
コストダウン。導入前に非常に綿密な投資シミュレーションを行った。刷版部門単独での採算計算だけでなく,プリプレスから印刷部門までトータルでシミュレーションを行った。人件費はもとより,CTPに移行できる版数推移の見通しやプレート価格の今後の推移を考慮し,さらに時間短縮による生産性向上も付加価値に換算しシミュレーションした。その結果,CTPハードのイニシャルコスト,プレート価格等のランニングコストがいくらならばメリットがでるかを逆算し,その価格で導入・運用できる見通しがたったので導入した。

2.稼動状況
2000/6の実績は,4500版。総刷版数(7000枚)の約65%をCTP化。コンスタントに4000版は出力できる体制にある。目標は5000版/月(24時間稼働)。

3.色校正について
CTPのメリットを出すには,色校の回数削減が不可欠。インクジェットプリンタによる校正だけでCTP出力している。カラーマネジメント技術よりも営業努力(折衝)により実現。
技術的には,文字化け・データ化けのリスクのないワークフローを構築できたことと,印刷機(管理)の標準化が出来たことが大きい。印刷オペレータは色見本なしで印刷する体制を構築済み。色校不要という仕事も,月30〜40本ある。

4.CTPの導入前後でのワークフローの変化
CTPのために何か変えたのではなく,フルデジタルのワークフローを構築するために,90年代初頭から全社的に構造改善を図ってきた。
CTPはあくまでその一環。コスト的にメリットが出ると判断できたタイミングで導入した。
自社のフルデジタル化への取り組みの中で培ってきたノウハウをもとに,次の事業展開を図っている(リンクワールド)。衛星を使った大容量データ転送サービス(SkyCast)をプラットフォームに,各種アプリケーション開発に取り組んでいる(SkyGA)。まずは低価格・超短納期でのチラシ作成サービスをASPで提供していく。

2000/10/20 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会