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三菱重工業/新製品両面専用枚葉印刷機,兼用印刷機などIGAS99に出展

三菱重工業は、20日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催されるIGAS99(国際グラフィックアーツ総合機材展)に枚葉印刷機「DAIYA304」「DAIYA404P」および「DAIYA104R」の3機種を出展する。Quick & Quality−Solutions For The Future を出展コンセプトに当社印刷機関係の技術の全容を紹介していく。

 出展機のうち両面専用枚葉印刷機「DAIYA404P」と片面両面兼用枚葉印刷機「DAIYA104R」は新製品。
 「DAIYA304」は、当社の主力機種で、菊全判対応の4色機。出展機にはCIP3対応のPPCサーバー、三菱色調管理装置、印刷機オペレーションシステムのIPC(インテリジェントプレスコントロール)などを搭載する。

 見どころは
1.プリプレスシステムからのデジタルデータをベースとしたプリセットを実現するPPCサーバー。
  昨年9月のプリンテック、IPEXで発表したもので、国内のみならず海外からも好調に受注しているほか数多くの引き合いが寄せられている。

  開発に当たってはユーザーメリットを第一として、CIP3に加盟しているプリプレスメーカーのPPF出力にはすべて対応することを基本方針としており、今回は富士写真フィルムとサイテックスのシステムを展示する。

 会場ではプレス側から構築するデジタルワークフローを提案、そのメリットをわかりやすく説明する。
2.IPCに搭載するエキスパートソフトウエア、色調管理装置、マルチ温調、新型インキキーおよび各種自動化装置による大幅な準備時間の短縮の2点。

 新製品の「DAIYA404P」は四六全判対応の両面専用枚葉印刷機。今回は表裏2色/2色のものを展示する。
 生産コストの低減、短納期への対応等でニーズの高まっている両面機の新たなラインアップとしてPシリーズを追加する。当社従来機の四六全判両面専用機4D−Pと比べ、404Pは表裏ともブランケット−圧胴で印刷する方式のため印刷品質が格段に向上した。

 また片面機で信頼と実績のあるローラー配列や倍径圧胴、逆くの字型胴配列などを採用。さらに中間胴を2本追加することによりダブリ、見当ズレを防止するなどの印刷障害対策をほどこしてある。

 「DAIYA104R」は、菊半裁判対応の反転機構付両面印刷機。4色機で、両面2色同時印刷のほかに片面4色も刷ることができる兼用機。
 片面機の技術はそのままに、反転機構部には菊全判機で実績のある3本中間胴方式の反転胴配列を採り入れている。また中間の反転胴に倍胴を設けるなどの先進メカニズムにより、正確な紙搬送と高い表裏見当精度を実現した。

 これで両面専用機は菊全判と四六全判、両面単色機は菊全判、四六全判、それにA倍判。反転機は菊半裁判と菊全判という充実のラインアップが揃い、ユーザーの多様なニーズに応えることのできる態勢が整ったことになる。

 なお商業用オフセット輪転機は実機展示をしないが、最新の技術を含めたプレゼンテーションを行う。

1999/09/14 00:00:00


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