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三菱商事と大日本スクリーン製造/『フォントオンライン』サービスを開始

1999年9月16日、三菱商事株式会社(東京都千代田区、代表:佐々木幹夫)と大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市上京区/社長:石田明)は、大日本スクリーン製造(株)が開発・発売しているパソコン用日本語フォント製品のオンライン販売を三菱商事が行うことに合意し、さらに国内市場では初の試みとして、日本語フォントを個別の書体単位でネット上からダウンロード販売する『フォントオンライン』サービスを開始すると発表した。

『フォントオンライン』サービスとは、ユーザーがホームページ上で販売対象となる日本語フォントの製品情報を「いつでも好きなときに」閲覧し、「必要な種類/サイズの書体だけ」「その場で」購入手続き〜ダウンロード〜自分のパソコンに組み込むことができるというサービス。また、パソコンの画面上もしくはプリンタ出力時など、それぞれのフォントを実際に使用する際にどのような見え方をするかについても同じくネット上に用意されたフォント見本で確認できるため、「確実に」しかも「短時間で」必要な書体を「それだけ」購入することが可能となる。

これまで日本語フォントの販売は、一般量販店の店頭もしくはカタログ/オンライン通販によるパッケージ販売が中心で、複数の種類・サイズの書体があらかじめセット収録されたCD-ROMなどで提供されており、今回のように各フォント単体で欲しいものだけを直接ネット上からダウンロードさせる販売は国内で初めての試みとなる。

『フォントオンライン』サービス開始は1999年9月16日(木)より、三菱商事が100%出資のECサービス会社One Galaxy Solution, Inc.(ワンギャラクシー・ソリューション、所在地:米カリフォルニア州サンタクララ、代表:高野一郎)を通じて運営する日本市場向けオンライン販売Webサイト「b-store.com」(:ビーストア・ドットコム、http://www.b-store.com/jp/ )を通じて行われる。サービス開始にあたり、既存のb-store.comサイト内に『フォントオンライン』コーナー( http://www.b-store.com/screen/ )ページを開設し、大日本スクリーン製造(株)が提供するフォント製品各シリーズ専用の'売場'として、詳細な商品情報などをリアルタイムに提供するとともに、各種キャンペーンなども実施していく。

'回の'ウンロード販売の対象となる製品は、Windows用TrueTypeフォントの「ヒラギノ明朝体」、「ヒラギノ角ゴシック体」、「ヒ'ギノ'書体」、「ヒラギノ特太行書体」、「ダイゴ」、「オイケ」および「ケアゲ」など、大日本スクリーン製造(株)が『千都フォントライブラリーTrue Type Collection』シリーズとしてパッケージ発売している各フォント製品の中からDTP・デザイン関連およびその他ビジネスユーザーのニーズが特に高い書体・サイズを厳選した合計30書体で、販売価格は各7,800円(税別)。

なお、これらのフォントはそれぞれが約6〜8MB程度のデータサイズとなっており、ユーザーが一般のモデム回線を通じてインターネットに接続してダウンロードしても問題ない容量となっている。クレジットカードによる購入手続きを含め、ダウンロード〜フォントのインストール〜実際の使用までにかかる時間は数分〜十数分程度となり、ユーザーにとっての手間・暇が大幅に削減される。また、必要なものだけをバラで購入できることで、複数の種類・サイズがセットとなっているパッケージ製品を購入する場合と比べ、ユーザー側の出費も軽減される。

また、b-store.com『フォントオンライン』コーナーでは、上記のダウンロード販売のみならず、同時に『千都フォント』シリーズの各種ボックス版計11アイテム(Macintosh用/Windows用)、ページ編集ソフトの『PageStudio』および同ソフト専用のフォント集パッケージなど計3アイテム(Windows用)、そして、高品質な各種画像満載の著作権フリー素材集『MIXA』(マイザ)シリーズから計10アイテム (Macintosh/Windows両用)など、大日本スクリーン製造(株)の開発・発売ですでにオンライン以外の販売ルートでもベストセラーとなっている主要なパッケージ製品についても、専用のWebページを用意し格安な特別価格でオンライン販売を行う。

三菱商事(b-store.com)と大日本スクリーン製造(株)では、今回の『フォントオンライン』サービスを利用するターゲットユーザーとして、DTPその他関連するビジネスシーンで作業を行っているアマチュアからプロフェッショナルまでの幅広い層を見込んでいる。特に、作業自体の効率のみならず、必要なソフトウェア等を購入するために外出する時間がなく、同時にコスト面でもシビアで、常にすべての面で効率の良さを追求し続けなければならない環境にあるSOHOユーザーにとってのメリットは大きいとしている。


ソフトのオンラインストア『b-store.com』( http://www.b-store.com/jp/ )
『フォントオンライン』コーナー( http://www.b-store.com/screen )


インターネット利用頻度の高いビジネス&個人ユーザー層向けに、ネット関連ソフトをはじめとした様々なジャンルのソフトウェアのダウンロード提供及びパッケージ製品のオンライン販売を行うECサイト。三菱商事が同社100%出資のECサービス子会社である米One Galaxy Solution, Inc.を通じて運営、1999年3月にサービスを開始。
一般のソフト量販店と同等もしくは安い価格設定で販売するだけでなく、ベンダーもしくはディストリビュータが希望する場合にはソフトウエア使用許諾からクレジットカード決済、シリアル番号の発行、ユーザー登録、およびアップグレード手続きなど、ソフトウェアの販売・購入にかかわる様々なプロセスをすべてオンライン上でサポートする機能も完備しており、これによりユーザーのみならず各取引先に対しても有効なサービスを数多く提供する。


千都フォントライブラリーについて( http://www.b-store.com/screen )(http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/sample.html )

「ヒラギノ」シリーズは統一したデザインポリシーのもとに開発された書体で、1993年にMacintosh用 PostScriptフォントをリリースし、1998年1月にはWindows用TrueTypeフォントを発売。このWindows用TrueTypeフォントは、Macintosh用フォントと同じ字母を使用、従来のTrueTypeフォントに比べてアウトライン情報(文字の輪郭座標数2,048グリッド)を増やし、高精細な文字出力を実現。ウェイトも充実している。Windows環境で使用できる品の良い書体として、また、DTPのあらゆる使用に耐えうる標準フォントとして、多くのユーザーから好評を博している。
「ヒラギノ行書体」は、オーソドックスな行書体をファミリー化したもので、毛筆の筆法の伝統を継承し、文字のふところをやや広く取り、程良い肉付きにデザイン。点画の崩しを少なくし、読みやすさにも配慮。日本的な雰囲気を醸し出す本文、見出し書体として利用できる高品位な行書体となっている。「ダイゴ」「オイケ」「ケアゲ」はインパクトのある、「見せる」ための書体で、カタログ、パンフレットなどの訴求力のある表現に適している。


大日本スクリーン製造株式会社について(http://www.screen.co.jp/ )

DTPから印刷までの幅広いパブリッシング分野に高画質画像データ、フォント、編集・画像処理ソフト、スキャナー、出力機などを製造・販売。印刷業界向けスキャナー・編集システムの国内トップメーカー。印刷物の多様化に求められる印刷工程のデジタル化に対して、ネットワークデバイス、アプリケーションソフト、サーバー、データベース、マルチメディアなどトータルなソリューションを提供している。
※TrueTypeはAppleComputer,Inc.の登録商標です。WindowsNTおよびWindowsは米国Microsoft社の登録商標です。千都フォント、ヒラギノの商品名は大日本スクリーン製造(株)の登録商標です。その他の社名および商品名は各社の商標または登録商標です。

上記内容に関する読者からの問い合わせ先:(誌面掲載用)
三菱商事株式会社(b-store.com)http://www.b-store.com/jp/
e-mail:storemaster_jp@b-store.com
大日本スクリーン製造(株)http://www.screen.co.jp/
千都ホットラインTel:075-417-2568

1999/09/20 00:00:00


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