さまざまな印刷ニーズに即応する,先進のハイパフォーマンス機。
片面/両面切替の完全自動切替を実現し,反転機の歴史に革命をもたらした三菱のテクノロジー。その先鋭化された技術力とコンセプトは,ますます増大する多品種・小ロット化に照準を当てた反転機を誕生させました。DAIYA 104Rは,三菱が誇る片面機の品質性と両面機の効率性を備えつつ,さまざまな印刷物に即応する柔軟な機構を兼備。現実のビジネスチャンスを逃さない,小気味良いフォーメーションを発揮します。
■先進の反転メカニズムが,高品質両面印刷を実現。
安定した紙搬送を実現する反転胴配列と,確実に紙を反転させる3本中間胴方式を採用。
【高い見当精度を実現する先進の反転メカニズム。】
爪対爪で紙を咬え替えする三菱独自の反転機構は,つねに正確でスムーズな紙の反転を実現します。
1.反転倍胴で受け渡し点を通り過ぎた紙尻をサッカー装置で吸着。紙は天地方向に引っ張られ,胴表面に密着するので薄紙の場合でもシワを防止します。
2.その紙尻を反転胴の裏爪が咬えた時点で,反転倍胴の爪が紙先を離します。
3.反転胴の紙を咬えた裏爪は100度回転し,同様に100度回転してきた表爪に紙を渡します。
4.表爪から圧胴へ紙を受け渡します。このダブル爪には,リンク式の拡大機構を採用しているため,高い咬え替え精度を実現。安定した両面印刷を可能にしました。
【キズ・汚れをシャットアウトするセラミックジャケットと真空車機構。】
反転以降の圧胴にはセラミックスジャケットを採用し,反転された印刷面のキズ・汚れの防止と,美しい仕上がりを実現。また,真空車も基準幅を10mmに設定し,位置調整を可能にするなど,両面印刷をより美しく刷り上げる,細かい配慮を施しています。
【切替時間を秒単位に変えた先進のメカトロ反転機構。】
紙サイズに合わせた反転倍胴・中間胴の爪の開閉タイミング,サッカー装置の位置,反転胴と反転倍胴中間胴との位相など,大幅なロスとなる基準作業を,操作パネルの入力で完了。紙サイズと片面か両面の印刷を選択し,切替開始のボタンを押すだけです。
■片面機のノウハウを受け継いだハイパフォーマンス設計
【3つのモードで最適な刷り上がりを可能にする,マルチモード・ダンプニングシステム。】
絵柄に応じて3つの湿しモード(半AD/AD/ITD)を選択できるマルチモード・ダンプニングシステムを標準装備。極小絵柄からベタものまで,あらゆる絵柄で最適な湿し水供給を実現します。
【三菱が誇る「逆くの字型胴配列」で,咬え替え時のダブリを防止。】
片面機で実績をもつ伝統の「逆くの字型胴配列」を採用。印刷中の咬え替えがないため爪ぬけによるダブリが解消され,倍径圧胴との組み合わせによって印刷障害を機構的に防ぎます。
■DAIYA 104R仕様 ( )内は両面印刷時
最高印刷速度(枚/時) | 13,000(11,000) |
---|---|
適用紙範囲(mm) | 最大:720×520 最小:380×273(380×310) |
紙厚範囲(mm) | 0.04〜0.6(0.04〜0.3) |
最大印刷寸法(mm) | 720×510(120×500) |
版寸法(mm) | 730×600×0.24または0.3 |
紙積高(mm) | 給紙:1.100 排紙:1.100(パイル含む) |
所要動力(kw) | 主モータ:22 |
機械寸法(L×W×Hmm) | 7,627×3,223×2,584 |
機械重量(t) | 17 |
1999/09/20 00:00:00