革新しつづける印刷シーンに,効率との品質とハイレベルな融合を。
スピードとクォリティという相反する目標を高度なレベルで求められている現在。
三菱重工は,高品質を誇る「片面印刷機」のテクノロジーと,最新のメカトロニクスを結晶化させた両面専用機「DAIYA 404P」を誕生させました。伝統と実績の胴配列やインキローラ配列,両面高速印刷に対応した独自の新機構など,あらゆる課題を鮮やかに解決する多彩な機能を装備。さらにはデジタルワークフローへの発展性も秘めて,多品種・小ロット化時代の印刷シーンをリードしていきます。
片面機譲りのクォリティと両面機独自の先進テクノロジーを凝縮。
【面機に求められる品質の限界に,独自のテクノロジーで対応。】
■印刷障害を解消した,胴配列。
通紙のために必要なシリンダーのカットダウンを中間胴を設けておこなっているため,圧胴は片面機と同じ最適な同径圧胴を採用することができました。そのためダブリ,見当不良の印刷障害が発生しません。
■高い作業性を確保した,ユニット間スペース。
版替などをはじめとした各種作業が行いやすいように,ユニット間には十分なスペースを確保しました。上下空間にもゆとりをもたせ,作業の快適性にとどまらず,安全で効率的な作業空間を実現。オペレータへの負担を大幅に軽減しています。
■セラミックスジャケットによる圧胴で,印刷面をキズや汚れからガード。
従来,キズや汚れが圧胴に付着しやすいのが,両面機の特性上のネックでした。三菱では,この圧胴に対しセラミックスジャケットを採用することで,印刷面のキズ・汚れを防止。美しい仕上がりを実現します。
■版面のインキ皮膜をかぎりなく均一にする,インキローラー配列。
インキ転移シミュレーションをはじめとした,最新の研究成果によって設計した新インキローラ配列を採用しました。これにより理想的なインキ練り効果と,版面への均一で安定したインキ皮膜供給が実現。印刷障害を低減させて網点再現性を向上させる,高い印刷品質を提供します。
■3つのモードで最適な刷り上がりを可能にする,マルチモード・ダンプニングシステム。
絵柄に応じて3つの湿しモード(半AD/AD/ITD)を選択できるマルチモード・ダンプニングシステムを標準装備。極小絵柄からベタものまで,あらゆる絵柄で最適な湿し水供給を実現します。
■三菱が誇る「逆くの字型胴配列」で,咬え替え時のダブリを防止。
片面機で実績をもつ伝統の「逆くの字型胴配列」を採用。印刷中の咬み替えがないため爪ぬけによるダブリが解消され,倍径圧胴との組み合わせによって印刷障害を機構的に防ぎます。
■DAIYA 404P 仕様
主な諸元
最高印刷速度(枚/時) | 13,000 |
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適用紙範囲(mm) | 最大:1,120×820 最小:765×540 |
紙厚範囲(mm) | 0.04〜0.3 |
最大印刷寸法(mm) | 1,120×810 |
版寸法(mm) | 1,130×930×0.24または0.3 |
紙積高(mm) | 給紙:1,500 排紙:1,600 |
所要動力(Kw) | 主モータ:45Kw その他:35Kw 合計:80Kw |
機械寸法(L×W×Hmm) | 10,310×3,960×3,415 |
機械重量(t) | 40 |
1999/09/20 00:00:00