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クボタ/技術情報マネジメントシステム「ChronoStar」発売

当社はこの度,CAD図面,技術ドキュメント,実験,解析データ,動画像等のマイクロソフト社のWindows上で作成されるあらゆるデータを入力し,効率よく管理できる技術情報マネジメントシステム「ChronoStar」を発売致しますので,下記お知らせします。



【製品名】
技術情報マネジメントシステム「ChronoStar」

【発売日】
平成12年1月5日

【価格】
300万円(同時アクセス可能が5ユーザ)より
◎標準希望小売価格で消費税別

【製品概要】
「ChronoStar」は,技術・設計部門などで作成されるCAD図面や種々の技術ドキュメントなで,すべてのファイルを統合管理します。
また,データを活用するために,データを作成したアプリケーションと連動し,表示や編集はアプリケーション上で行えます。
「ChronoStar」は単に文書を蓄積する従来のファイリングシステムとは異なり,文書を保存・管理しながら,とくに定型業務中心の技術・設計部門で作成されるデータを有効活用するために,独自の検索機能,3次元データ表示など革新的な機能も持つ新しいタイプの技術情報マネジメントシステムです。

【発売の背景】
近年,コンピュータの普及とともに,企業ではデジタル化された電子データが多く利用されるようになってきています。電子データは再利用や通信などに便利で,利用が急速に進むとともに,次のようなシステムをつくるニーズが高まってきています:
・企業単位で見ればデータ数が膨大になるため,効率よく探せ,長期間活用できるシステム
・部門単位でデータを共有し,日常のグループワークを効率よくできるシステム
特に技術・設計部門では,データが多種・大量になること,グループ単位での業務が多いことから,このようなニーズが顕著にみられます。
今回発売する「ChronoStar」は,3次元グラフィクス技術やデータベース構築技術など,当社がこれまでのコンピュータ周辺事業で蓄積した資産をベースに最先端の技術も取り入れ,これらのニーズに応えようとするものです。また今回同時に発売しましたDVD-RAMオートチェンジャなどの大容量ストレージ製品とシステムで使うことによって,より一層便利な機能も提供します。

【製品の特徴】
1.異なる視点からの情報整理(「バーチャルフォルダ」)
バーチャルフォルダとは,検索条件によって定義されたフォルダです。そのフォルダ内には設定された検索条件に合致したファイルが含まれるので,部門ごとまたはユーザごとに異なる視点でファイルを整理するのに便利です。
例えば,ある部門にとってトラクタの実販データが大事な資料であり,この視点で整理しておきたい場合は,「大事な資料」というフォルダをつくり,その検索条件に,「製品の種類」は「トラクタ」,「書類の内容」は「実販台数」と設定しておけば,別部門がつくった実販データも,「大事な資料」のフォルダ内に自動的に整理されることになります。

2.目的に応じた多彩な検索・表示機能
(1)類似画像検索
類似画像検索とはある画像に似た画像を一定の法則で並び替え,表示する「検索」機能のことです。
例えば,ばらばらの場所に保存しているが,クボタのトラクタの載っている全ての画像データをみたい場合に,この機能を使えば種々の条件を設定する必要なくトラクタの画像を集めることができ,容易に目的の画像を探せます。
(2)3次元データ表示
通常の2次元表示以外にデータを3次元空間に表示することにより次のようなメリットがうまれます。
・「スライダ表示」:遠近感を利用して情報量を増大し,効率よくデータをソート(並び替え)することで検索を効率化する
・「ブック表示」:通常の人間の視覚特性にあわせた立体的表示によって直感的な検索をやりやすくする

3.情報を長期間安心して使用できる「フィルタ」機能
企業・部門全体の視点からみれば,蓄積されるデータは多種・大量です。いろいろなソフトウエア製品や同じ製品でも異なるバージョンで作成されたデータも蓄積されてきます。データの共有や長期間にわたるデータの活用のためには,ファイルフォーマットや作成アプリケーションのバージョン管理が必要となってきます。
このような状況において管理者が予期せぬフォーマットのデータがむやみにはいらないように,一定のルールでデータの登録を管理する機能です。
例えば,古いバージョンのソフトウエア製品で作成されたデータを登録しようとした場合に,「フィルタ」がそのデータ識別して,あらかじめ指定した機能(データコンバート,管理者へ通知,登録許可,拒否など)を実行します。

4.大容量ストレージ機器との連携
膨大なデータを保存するには,ハードディスクとともにMOやDVDのチェンジャが便利です。
一方,チェンジャはデータを複数のメディアに分けて持っており,ユーザがデータを読み書きする場合,保存されているメディアの場所によっては,メディアの移動を伴い,予期せぬアクセス時間が必要となり,いらいらする場合があります。
「ChronoStar」には当社のチェンジャと連携して,メディアの状況(ドライブ内にあるか棚にあるかなど)を表示することによって,ユーザがあらかじめ(アクセス前に),アクセス時間を予想できる機能など,当社のチェンジャとシステムで使用することによって実現される便利な機能がついています。

5.プロジェクト管理など他のソフトウエア製品との連動
「ChronoStar」は各種の他社ソフトウエア製品と連動できますので,「ChronoStar」のデータは日常使っている他社製品上でふんだんに活用できます。
グループ共同でプロジェクトを推進する場合は「プロジェクト管理ソフト」に設定すると,同時に「ChronoStar」にもプロジェクトのフォルダと属性項目が自動生成されます。
このように設定しておけば,タスクと文書の両方を統合管理し,「プロジェクト管理ソフト」上で全体の推進管理を行ったり,プロジェクト推進に必要な文書の作成期日を把握したり,作成した文書を担当者間で相互チェックを容易にできるなど,プロジェクトを効率よく推進できます。

6.CADシステムとの連動
技術・設計部門は他部門に比べてデータの種類や量が非常に多く,データの整理や共有による業務の効率化が非常に強い部門です。
「ChronoStar」は技術・設計部門に欠かせないCADシステムとの連動で,これらのニーズにこたえます。例えば:
-CADシステムの起動,変更履歴管理などによる製図作業効率化
-排他制御,検図・承認フロー管理などによる共同作業の効率化
-インターネットによる他部門からの検索,部品手配に活用できる構成部品管理機能などによる購買・製造部門との業務連携

【アプリケーションシステムの提供】…オプション対応予定
「ChronoStar」は技術・設計部門を中心に企業内のあらゆる部門で使えるシステムですが,ユーザーが容易に活用できるように,それぞれの業務特性に合わせたインターフェースや機能を持った「業務別アプリケーション・システム」を用意します。技術・設計部門以外に,例えば次のような部門,ユーザに用意します:
-設備管理:プラントや生産用の設備のメンテナンス用に
-オフィス文書管理:オフィス内の一般文書整理用に
-商品情報管理:不動産の価格,間取り,地図など販売用情報の管理・閲覧用に

【動作環境】
1.サーバ
(1)日本語版WindowsNT Server 4.0の動作するDOS/Vパソコン
(2)SQL server 7.0以上
(3)CPU PentiumII166MHz以上
(4)メモリ 64Mbyte以上
2.クライアント
(1)日本語版Windows/95/98/NTの動作するDOS/Vパソコン
(2)CPU PentiumII166MHz以上
(3)メモリ 32Mbyte以上
(4)3Dアクセラレータボード<DirectX対応>

【販売目標】
初年度 年間 200本

【問い合わせ先】
株式会社クボタ 電子技術センター 電技開発室 市場開発グループ
TEL:03-3245-3595 FAX:03-3245-3592
クボタコンプス株式会社 営業部
TEL:06-6232-0611 FAX:06-6232-0619

1999/10/04 00:00:00


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