岩崎通信機株式会社(社長 寺西 昇、資本金 60億円、略称 岩通)は、一段の品質向上を図 った新マスターペーパーを発売いたします。
岩通のエレファクス・ブランドは、ダイレクト製版の分野で30年以上にわたりB4ワイド判の小型卓上製版機から菊半裁判の製版機まで幅広く商品系列を取り揃えると同時に、常に品質の向上と安 定を図るため、機械と製版材料を一貫生産し、市場ニーズにお応えしております。
今般、当社ではエレファクス・マスターペーパーを刷新し、より幅広くユーザ様にご利用いただける新マスターペーパーを開発いたしました。オフセット印刷に対する品質要求は、印刷手段の多様化 に伴いますますその要求水準が高まっており、特に中小印刷業者にとって品質向上は、デジタル化の促進と共に今後の生き残りをかけた戦略的課題と申しても過言ではないでしょう。当社では、この業界ニーズに積極的に応えるべく商品の開発・改良を進めております。今回の新マスターペーパーの発売はこの流れに沿ったものであり、自信を持って市場ニーズにお応え出来るものであると考えており ます。
新マスターペーパーの主な特長は次の通りです。
・ 網点再現性の向上
当社従来品と比較した場合、平網レンジのハイライト部、シャドー部での再現領域が改善されている。網点レンジが広がったことで、特に写真原稿の再現性が向上した。
・ 細線、罫線の再現性向上
当社従来品と比較した場合、最小文字の再現性が向上した。名刺や葉書など細い文字を多用する印刷に効果的。
・ 保水性の向上
当社従来品と比較した場合、版表面の保水性が向上したことで、地汚れの発生が改善された。 また、水の供給量を絞れば耐刷性の向上にもつながる。
尚、今回の新マスターペーパー発売にあたり、アナログ製版機用マスターペーパーの一部と現像液等の価格改定を実施させていただくことになりました。業界の厳しい経営環境を鑑みますと、当社として大変辛く断腸の思いの上での実施でありますが、何卒ご理解賜りたく、また、当社としましては今後も引き続きダイレクト製版の技術革新と新製品の提供、資材の安定供給を図っていく所存であります。さらにまた、印刷料金の低迷という状況に対応するため、より安価なマスターペーパーとしてショートランマスターの市場導入の可能性について、技術的検討に着手することにしております。
新マスターペーパーの名称、改定対象品種および実施時期は、次の通りです。
・PB−15(現アナログマスターML−6ΣとEL−3Σの統合品)
99年11月1日より実施
・PBR−15(現アナログマスターMLR−3Σ)
99年11月1日より実施
・CR−3Σ(現アナログマスターCR−3Σ名称変更ナシ)
99年11月1日より実施
今後、この他の品種についても、順次新マスターに切り替えを予定しております。
お客様お問い合わせ先
製版事業部
TEL 03-5370-5476
1999/10/04 00:00:00