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凸版印刷/偽造券を簡単に発見する小型検証器「IVチェッカー」開発

凸版印刷株式会社では、このたび、有価証券類の偽造券を簡単に発見する小型検証器「IVチェッカー」を開発し、販売を開始しました。当社が独自に開発した日本初の赤外線吸収タイプの小型検証器で、特殊センサーを使用することで、小型化・軽量化・低価格化に成功しました。ペン型なので店頭に置いて、簡単に判定が行えます。

<背景>
・昨今、頻繁に有価証券等の偽造事件が発生しており、カラーコピー機による偽造の増加に加え、オフセット印刷機を使用した本格的な印刷による偽造の増加が懸念されています。
・当社では、偽造防止対策インキとして、目ではほとんど見えにくい赤外線吸収タイプのインキ、IV(InVisible:目に見えにくい)インキを平成8年5月に開発し、既に金融機関発行の有価証券に採用されています。しかし、このIVインキの真偽判定器として従来提供してきた機器は、中型器で約10万円と高価なため、導入も限られてきました。
・偽造券を水際で発見するため各店舗に設置できるような、安価な検証器の開発が得意先からも求められていました。

<ねらい>
・取扱い店で、手軽・簡単に偽造券が判定できる小型検証器の開発により、偽造券が使用される前に発見します。
・検証器開発の告知により、偽造抑止効果を高めます。

<技術、製品の特長>
・商品券等の有価証券にIVインキを印刷しておき、「IVチェッカー」をあてるだけで簡単に真偽判定が行えます。(偽造券は、[OK]ランプが点灯しません)
・従来の判定機器は特殊カメラとモニターを使用していたため、やや大きくかつ高価なものでしたが、当機器は当社が独自に開発した日本初の赤外線吸収タイプの小型検証器です。ペン型なので店頭に置いて、簡単に判定することができます。
・特殊センサーを使用することで、小型化・軽量化・低価格化に成功しました。

<価格>
・10万本受注で1本4,500円

<販売目標>
・初年度 約1億円

<今後の活動>
・偽造券判定システムとして、有価証券発行企業等に拡販していきます。

1999/10/13 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会