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JAGAT会長のよこがお

2002年5月29日のJAGAT第35回通常総会において,役員改選が行われ,会長には1997年から5年間に渡って就任した大熊暁三(おおくま・ぎょうぞう)氏に代わり,大鹿洪司(おおしか・こうじ)氏が選任された。

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大鹿洪司会長

地元岐阜の名士として,八面六臂に活躍中の大鹿洪司新会長だが,仕事や業界活動以外に,実に多くの顔をもつ多趣味の人である。
学生時代は軟式テニスの選手として活躍してきた。大鹿印刷所のソフトテニス部も強豪ぞろいで,国体や実業団の大会などで優秀な成績を収めている。

営業担当として芸の一つもなければと,軽い気持ちで習い始めた日本舞踊は,気がつけばのめり込んでいて,30歳の時から18年間も続いた。「中日劇場では3000人の客を前にして踊って本当に気持ちが良かった」という。

日本舞踊のために小唄も習い始めたほどで,好奇心から入ったはずが,趣味の域を超えて,修業になろうとしていた。修業は本業がやるべきことで,会社を経営する身にはふさわしくない。そう決心してからは,日本舞踊も小唄もきっぱりとやめた。

業界活動だけでなく,「競技スポーツと生涯スポーツの両方を分かっている人材は少ない」ことから,体育団体の役員として,お座敷が掛かる日々が続く。全国の大会に臨席して,その土地ならではの名産や土地柄を肌で知ることは,本業にも有効な情報となる。

現在は,岐阜県の産業の活性化のためにデザインに注力している県知事の信も厚く,岐阜県クリエイト協会の会長などを務めている。環境デザインやユニバーサルデザインなどの観点から,次々とわいてくるアイデアをどのように具体化するか,県幹部とも膝を詰めて話し合っているところだ。

「良い印刷とは究極的にはデザインが良いもの」との信念をもつ。デザインの力は,生活産業だけでなく印刷産業にとっても抜きにしては語れないものだろう。」

■出典:JAGATinfo 2002年8月号

大鹿洪司(おおしか・こうじ) プロフィール

 <略 歴>

 昭和54年8月  株式会社大鹿印刷所 代表取締役社長 就任
 昭和54年5月  全日本印刷工業組合理事 監事・常任理事 歴任
 昭和58年5月  岐阜県印刷工業組合理事長 歴任
 平成 8年6月  社団法人日本印刷産業連合会 理事 歴任
 平成12年5月  岐阜県印刷工業組合特別顧問 就任
 昭和59年5月  社団法人日本印刷技術協会理事 就任
 平成 2年5月  同協会常務理事 就任
 平成10年5月  同協会副会長 就任
 平成13年4月  勲四等瑞宝章受章
 平成14年5月  同協会会長 就任 
                         現在に至る

2002/08/07 00:00:00


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